【第12話】愛知県 豊橋~こどもの国

【第12話】三河大島は笑わない

【第12話】三河大島は笑わない
2010年の日本の夏は当時「観測史上最も暑い夏」と称されるほど暑く、特に8月は「観測史上最も暑い1ヶ月」と呼ばれていた。
暑さもどうかしているが、この炎天下に歩きながら撮影をするというのもどうかしていたように思う。暑さで頭がやられたのだろうか?


豊橋駅

蒲郡へは知立から西尾方面の電車に乗ればいいのだが、なんとなく豊橋経由したかったので豊橋駅から。
この駅はJR東海と名鉄の共同駅となっており、

1・2飯田線
3名鉄本線
4飯田線・東海道本線
5~8東海道本線
9・10欠番(国鉄二俣線=現天浜線)
11~13東海道新幹線


と分けられている。
この名鉄の乗り入れ、起源を辿ると戦前まで遡ることになるのでここでは割愛するが、ライバルのJR東海の課した制約により色々と不遇な扱いを受けている。それでも1日約16,000人は利用しているのだからよく健闘しているほうだ。
写真をよく見ると9番線付近には東海色の117系がいる。
2011年3月改正で岡崎以東では見られなくなり、2013年3月改正で廃車になったことを考えると東海色の写真を全く撮ってなかった自分にとっては貴重な一枚かもしれない。当時は全く車両のことを考えていなかったのがバレバレである。


あまり時間を気にしていなかったのでちょうど停車していたガラガラの普通電車で蒲郡へ。

竹島へかかる橋

本編始まってから初の蒲郡・竹島だが実は本編始まる前から何度か竹島には来ている。ただ(第1没でもそうだったが)毎回竹島八百富神社を参拝しただけで帰っていたので、今回は竹島の周りも歩いてみることにした。

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遊歩道は海からとても近く、風の強い日は波を被ることもありそうだ。
岩場に降りることもできるが結構滑るし、貝の破片やゴミもあるので注意が必要だ。

私のような極端な虫嫌いはそれよりもフナムシやセミが怖いが。

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竹島沖に浮かぶ三河大島。普段は無人島だが夏になると海水浴客で賑わう。往復1,100円。(※消費増税により 2014/4から1,200円)
ただ、正直言って大島へ行ったからと言ってそこまで水質が変わるというものでもない。

というのも……
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この水質である(爆)。
それに加えてこのあたり一帯は磯の香りが強烈である(夏というのもあるが)。
どうしても無人島気分を味わいたいなら別だが「透明度の高い海で泳ぎたい!」のなら若狭湾や和歌山南部、西伊豆をおすすめする。
ちなみに波打ち際に白く堆積しているものは大半が粉々になった貝の欠片である。

特筆すべきものもないので早々竹島を後にする。


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名鉄蒲郡線乗り西浦駅で下車。歩くこと数十分で西浦海岸に到着する。
にしてもいい天気だ。しかも憎たらしい暑さだ。殺す気か。

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沖に浮かぶ沖島・前島が風光明媚な場所である。
この沖島・前島はそれぞれ猿ヶ島・うさぎ島と言われ名の通り猿やうさぎが放し飼いされていたが、レジャーの多様化により1997年に閉鎖。放し飼いにされていた動物たちもすべて引き取られ、今では静かな無人島になっている。

それにしても……波消しブロックがあり石段があるところを見るとここは昔海水浴場だったのではないか?

シャワー室

工場のものなのか昔海水浴場があった名残なのか、シャワー室と書かれた建物もある。
海水浴場のものにしちゃ妙に工場チックな建物なので、海水浴場だったというのは単に思い過しかもしれない。

田舎の風景

親子が水辺で遊んでいる。正直そこの水は遊ぶには衛生的に適していなさそうな気がするが、楽しそうなのでまぁいいだろう。
そばを通るのは名鉄蒲郡線。いつまでも残ってほしい蒲郡線沿線の風景だ。

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この蒲郡線、昔は直通特急が走り観光路線として脚光を浴びていたが、時代は流れ前述したレジャーの多様化による周辺観光の衰退や自動車の普及・JRとのシェア争いに負け、更には蒲郡競艇場へのアクセスとしてJRが蒲郡競艇場前駅の隣に三河塩津駅を設置したのが追い打ちをかけた。
そして直通特急は廃止され、吉良吉田‐蒲郡はワンマン運転に。
それだけではとどまらず、1997年からはずっと存廃問題に揺れている。

これだけ羅列すると悲劇のヒロインのように見えてくる路線だ。
吉良・蒲郡観光で何度も利用している路線なだけになんとか存続してほしいものだが、こんなちっぽけな人間が一人で声を上げただけではどうにもならないのが悔しい。

「乗って残そう!名鉄西尾・蒲郡線!」

なくなってからでは遅い。グーグルCMで有名になった「水圧で空を飛ぶ!」の場所も蒲郡線沿線(最寄駅:こどもの国)だ。こういうのをうまく利用して危機を乗り越えていってもらいたい。

→ 乗って残そう!名鉄西尾・蒲郡線!

No.012三河大島は笑わない
場 所愛知県 豊橋~こどもの国
日 時2010/08/07
備 考乗って残そう!名鉄西尾・蒲郡線!
引 用ブギーポップは笑わない (電撃文庫 (0231))
ブギーポップは笑わない (電撃文庫 (0231))

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