【第28話】愛知県南知多町 篠島 - 愛知

【第28話】愛知県南知多町 篠島

28v.jpg

【第28話】それが、熱中症でしょう
~見聞録史上最大のピンチに~
路地裏見聞録3周年企画第2章。日間賀島から船で数十分、第2撮影ポイントの篠島に到着。昼になり日差しも強くなり気温もグングン上昇。最初は到着時の高揚や手に持っていた水分でどうにかなったが、朝昼何も食わずで朝から歩き続けのが祟ったのか篠島南部・学校付近でついに体に危険信号が出始める。

篠島

着いたはいいがここでもあまり時間がないので船着き場へ着いて早々島の北にある陸続きになった中手島へ。ほかの乗客が集落目指してぞろぞろと歩く中我々のみ北を目指したのでさぞおかしな人たちに見えたことだろう。

篠島北部

中手島はもともとは離れ小島ででしたが、篠島との間で埋め立てが行われ、現在は地続きとなっています。


とのことである。

御贄千鯛調製所

途中鳥居があったので、島の人に崇められている神社があると思い階段を上ってみるが……

御贄千鯛調製所

篠島の一部ではありますが、現在にいたるまで伊勢神宮の管理地で、島の人もみだりには立ち入ることのできない神聖な領域。
中手島にあるものは、草木一本、石ひとつにいたるまで勝手に持ち出してはいけないと言われています。


なんだっそら、耐えられない。
神聖な領域にカメラを持って入ってしまった。

ヤバいかなーお蔵入りかなーとネットで調べているとなんと旅館の主人が普通に写真をアップしていた(爆)ので良しとする。お伊勢さんは寛大だろう。
「抑々、島の人もみだりには立ち入ることのできない神聖な領域ならば何故埋め立てたのか」と開き直りの持論を展開することで心の均衡を保つ(爆)。

御贄千鯛調製所

御贄千鯛調製所。古来から(1000年以上前からと言われているらしい)伊勢神宮に奉納する鯛をここで塩漬け加工している。

一応礼として参拝の形をとり退散する。
上ってきた階段を降り、中手島の東側へ歩くと……

篠島北部

素晴らしい。
三河湾とは思えないような綺麗な海が広がっており、感動というよりまず驚いた。
今までは「海慣れ」として佐久島を選んでいたがこれほどの透明度があるならばここでもいいとすら思ったほどだ。
小さいながら砂浜もあり、さながらプライベートビーチである。


篠島北部

これから夏はここでもいいな!と正直思ったが、実際のところはシャワー・トイレ問題もあり実用には至らない。実に惜しい。

篠島北部

名残惜しいが歩かねばならぬ。地獄を体験しなければならぬ。

篠島北部

遠くから見てもわかる、愛知県の他の場所と比べものにならない透明度。

篠島北部

続いて小磯島と呼ばれている島を歩く。元々は中手島と同じく島だった。
船着き場からここまで時計回りに周ってきたが、ここまで全て埋立地だったのだ。島民曰く埋立地は「五万坪」と呼ぶらしい。

尚、この時は何の問題もなく進むことができたがこの撮影から3年後の2014年当時では階段にロープが張られ中が荒れ放題になっているとのことである。

恐らく台風でこのようなことになってしまったものと思われる。

篠島北部

突然不釣り合いな橋が現れるとちょっとびっくりするもんだ。そしてセミの突進を受け、かなりテンションが落ちた。

篠島北部

ここは北山公園と呼ばれハイキングに使える。

篠島北部

随分と上まで来ていた。

篠島北部

階段を降り少し歩くと緩やかな弧を描く砂浜(サンサンビーチ)が見えてきた。
篠島の中心地までもうすぐだ。空っぽになった水分も補うことができるだろう。

篠島海水浴場

日間賀島とは違い夏真っただ中だというのにえらく人が少ない気がする。
800mある広大な砂浜もこれではただの広い砂浜だ。もともとこれぐらいなのかたまたま少ないのかはよく分からないが、屋台のおばちゃんが汗だくで息も絶え絶えな我々に商品宣伝をしているところを見ると調子はあまり良さそうに見えない(爆)。

篠島海水浴場

自販機を見つけたので飲み物を購入し暫し閑散とした砂浜を眺める。
透明度はさっきの岩場よりは低そうである。

篠島南部

このあたりは磯遊びゾーンなのだろうか。遠くには渥美の火力発電所が見える。

篠島海水浴場

息を整えたら海水浴場から別れを告げ……

篠島南部

篠島南部の森林ゾーン。愈々暑さとクモの巣とセミとの格闘が始まる。


篠島南部

篠島には島弘法八十八ヶ所巡りというものがあるらしく、至る所に祠が点在している(写真中央)。
海側には柵があるもののロープを張っただけのものなので安心はできない。

更に踏み固められた道を黙々と歩く。すると……

篠島南部

素晴らしい。
これぞプライベートビーチである。
持ち主は休憩しに行ったのか、乗り捨てられたうきわと水上バイクが撮影用にとてもいい。

篠島南部

来た道を振り返り、一瞬「こんなところにどうやってあの水上バイク持って来たんだろう……」と考えて足を止めてしまった(爆)。
暑さで頭がやられているのがよくわかる。

緑のトンネル

再び森の中に入っていく。騒々しいセミの鳴き声とともに少し登っている感じがあるので肉体的・精神的にくるものがある。
日間賀島からの疲労も順調に蓄積。正直、東海自然歩道を歩いていた時のほうがまだ余裕があった第23話)。

篠島南部

そこら中クモの巣だらけで本格的になってきた(苦)。
また、配分を考えずがぶ飲みしてしまったせいでこの写真を撮ったあたりでまたも水分が底をつき、大量の汗に交じって冷や汗もかいた(爆)。

牛取展望台

森を抜けると牛取展望台があった。
ようやく休憩できる場所だったがトイレなどそれほど整備はされていないので休憩するぐらいにしか使えない。
しかも展望台は老朽化のため立ち入り禁止。なんだっそら、耐えられない。

朽ち果てる牛取展望台

この展望台、老朽化したまま放置したのが原因だったのか、いつの間にか上部が強風で吹っ飛ばされてしまったらしい(爆)。
その後2015年に建て替えが行われ新しく鳥居もついて「きらきら展望台(太一岬(伊勢神宮遙拝所))」という名前で再出発した(なんかしょぼくなってない?)そうなのでいつか再訪したいものだが、なんと2015年9月に発生した台風で土砂崩れが起き2016年3月現在も通行止めらしい。なんだっそら、耐えられない。

篠島南部

展望台下から見える風景も悪くない。手前の島は野島。

篠島南部

その後は一気に駆け下りる。船の時間も気になったがそれより水分不足で熱中症になるかどうかのラインをフラフラしているほうが危ない。

途中、なぜかこんな場所で若い女性二人組に出会ったのだが、結構な肌露出をしつつ笑顔で森の中に入っていく姿を見て、この程度でゼエゼエ言ってる自分は何なのかと自分にガッカリした(苦)。

篠島南部

海岸から見える篠島小・中学校の校舎。
人工物があるなら自販機も近くにあるだろうと希望が湧いてくるが逆を言えばあそこまで自販機がないとも言えそうである。そしてその推理は無情にも当たる。

篠島南部

振り返ると牛取展望台が遠くに見える。あの場所から一気に下ってきたのだ。
日間賀島から歩き続けなんだかんだよく頑張っていると思うのだが、疲れで口数が少なくなりつつあり、自分を褒める気力もなかった。喋ったら体力を奪われるとすら思っていた。サバイバルか。

篠島南部

方角から見るとこの道を歩いていけば居住区まで戻れるのだが……本当に大丈夫なのだろうか?

篠島南部

右側に見える島は松島といい、松島の夕日は「日本の夕日百選」に選ばれるほどの美しさらしい。……が、今の我々には感動する気力すらない。

抑々、松島という名前にはいい思い出がない(爆)

篠島南部

暫く歩くと舗装路になった。居住区が近づいている証拠であり、唯一の希望。

篠島中学校横のみち

その後も自販機目指して歩いていたのだが、小中学校東のこのアニメに出てきそうないい坂道を歩いているときについに体に異変が起きた。左足が痙攣を起こし吊ったのだ。
今まで以上に冷や汗がどっと出た。ここで無理をすれば熱中症でリタイア、ゆっくり行けば伊良湖行きを逃しリタイア。どっちもどっちなのだ。抑々、もうこれは熱中症である。

しかしこんなところで挫けるわけにもいかないのでその場で少し立ち止まってから左足をかばいつつ右足で道を歩くことにした。しかし100mぐらい進むと今度はその右足も吊ってしまった。

「オアアアーーー!ヤバイヤバイ!」

と徐々に近づいてくるリタイアラインに焦りながら辺りを見回していると幸運にも自販機を発見!水を一気に3本買い飲んだり体にかけたりタオルにかけたり……これほど水に感謝したのは初めてである。
今でもここの自販機には感謝している。この自販機がなければ今頃この話はお蔵入りになっていたことだろう。



篠島

水を得た魚……とまではいかないが普通に歩ける程度までは回復した。
友人も正気を取り戻し、このカットええなあなどと口数も戻る。

篠島の民家

集落に入るとまさに路地裏見聞録。家と家の隙間が原付一台分の素敵な空間だ。

篠島

高校生とお姉さんで妄想が捗る(爆)。

篠島

漸く船着き場近くまで着いた。
少し時間があったのでソフトクリームを食べていると雨がポツポツと落ちてきた。
残り体力にこの天気、もう伊良湖に行くのが嫌になってきた(爆)。

次回へ続く!

No.028それが、熱中症でしょう
場 所愛知県知多郡南知多町 篠島
日 時2011/08/18
備 考【篠島観光協会】
引 用それが、愛でしょう/君に吹く風(CCCD)
それが、愛でしょう/君に吹く風(CCCD)

関連記事
スポンサーサイト

2 Comments

mihopapa  

初めまして

えきのてリンクから来ました。
まさかの同じ愛知住みだったとは…
あちこち遠征されてて、楽しく見させてもらいました。
またお邪魔します。

2014/12/03 (Wed) 21:59 | EDIT | REPLY |   

しらたきあおい  

Re: 初めまして

初めまして、ご訪問ありがとうございます!
だいぶ京阪神と広島に熱の入ったブログになってますが一応愛知県民やらせてもらってます(笑)
mipopapaさんのブログも拝見させていただきました。
このブログとは比較にもならないぐらい膨大な記事数と質の高い写真に圧倒されました。
これからちょくちょく見させていただいてこれからの旅計画に役立てたいと思います。
よろしくお願いします。

2014/12/04 (Thu) 02:03 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment