【第266話】愛知県犬山市 明治村 夜景 - 最新ネタ

【第266話】愛知県犬山市 明治村 夜景

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【第266話】よりぬき夜景写真(撮り下ろし)



一連の明治村ネタも今回で最終回。最後は普段はお目にかかれない明治村の夜景を5丁目からバス停のある1丁目まで順に撮影していく。


明治村

すっかり日は落ち、愈々灯りの明治村が始まる。
夜行性の動物の如く待ってましたと言わんばかりに帝国ホテルから駆けだした私だったが、11月も後半、寒い。
「どうせ歩けば汗ばむぐらいには暖かくなる」と高を括っていた私は当然のようにマフラーと手袋を忘れ、体を縮こませカメラを持つ手を震わせながら撮影せざるを得なくなってしまった。

明治村

とはいえ折角の夜景撮り。このために今日は朝から人間の波を耐え忍んできたのでここを寒いからと言って引きさがってしまっては何の意味もない。
寒さなど目の前の被写体に集中していればどうということもない。暑さによる汗や虫の襲来に比べればイージーである。

明治村

晩秋の落陽いと早し。先程の写真を撮ってから10分しか経っていないのに周囲は青から黒へと色は変化し照明の光が強調されるようになってきた。
ステンドグラスの印象がとても強い聖ザビエル天主堂も色を失い闇夜に静かに溶け込もうとしている。

明治村

呉服座前は提灯に灯が灯され宛ら夜祭りの様相。
しかし人は疎ら。皆明日の準備やら夜のお勤めやらで忙しいようだ。
絶景やら夜景追って撮ってる人間のほうがよっぽどロマンチストちゃう?世の中顔と金?ああそう……

明治村

ただ、人がおらんというのはこちらからしてみれば好都合である。
加工で人の顔を潰す必要もなければ女湯を撮っても捕まることもない(爆)。

明治村

囃子でも聞こえてこないかと、そんなことを思いつつ撮影に没頭。聞こえてくるのは疎らになった客の足音と会話だけ。

明治村

昼間は行列ができベルトコンベアーのように駄菓子を吟味するしかなかった駄菓子屋もこの時間は比較的落ち着いている。
やはり駄菓子屋はこれぐらいの雰囲気が一番よろしい。

明治村

宇治山田郵便局舎は照明によってメロンソーダのような色に。
夜間のライトアップは全ての建物ではないので、暗闇の中一角だけ緑色に光っていると威圧感がある。

5丁目、4丁目、3丁目……半日かけて歩いた場所を今度は1時間で歩く。あるモノを撮りに……。

そしてお目当てのヤツは現れた。

明治村

素晴らしい。
2016年秋、闇夜に堂々たる存在感の明治生まれの市電。感動した。
見た瞬間、体の奥から何だか熱く込み上げるものがあり寒さを忘れた。これが興奮か。
この為に1日頑張ってきた甲斐があった。疲れを忘れさせてくれる。

空が暗くなることに反比例して客の姿は消えていっているがこの場所だけは所謂「この時を狙った同業者」が5組ほどいた。しかも揃いも揃って日中おったら絶対に浮いている鉄道オタクのおっさんばかりである(爆)。

明治村

夜の市電を撮るチャンスなど1年でもそうあるものでもない。故障を起こしメンテに入れば次また何時撮影できるチャンスが来るかもわからない。
兎に角雰囲気を味わいつつ撮影に没頭。鼻息が荒くなる。

すると隣から「本当は後ろの照明がないといいんだけどねえ、上にも言ってるんだけど……」と声がした。
振り向いてみると日中市電を運転していた運転士の方だった。
日中は観光客の為にサービス業として働く運転士もこの時間はただの鉄道ファンのおじさんと化しており、多くを語らずとも、遠目から記念撮影をする客や一心不乱に撮影している鉄オタを見て「ええやろ?」と言わんばかりの誇りが感じられた。いや、誇りというよりは愛情だろうか。自分より長生きしている車両を長く運転するということに軽い気持ちで相手の胸中を推し量ることも憚られる。

一頻り遠くから眺めた後おじさんは車内での記念撮影のサービスに応じていた。この辺りはやはりサービス業である。

それにしても照明とは?そこまで気になる光はなかったが……と思いつつ車両の近くまで行ってみると、

明治村

成程、確かに要らん光がある。せめて暖色であってほしかった。

明治村

こちらは名電1号のライトアップ。
期間限定展示なことを考えると京都市電よりも貴重と言えるかもしれない。

明治村

2丁目は浮かびあがる東山梨郡役所を中心に。
道を赤絨毯と見立てるとまるで玉座の間だ。

明治村

2丁目から1丁目へは偉人坂を通っていく。
階段沿いにはダチョウの卵に穴を開けたようなオブジェが並び、どこか憧憬の路を思い出す風情。まだ撮影から1ヶ月も経っとらんが。


明治村

偉人坂を上り切れば西郷從道邸周辺は紅葉のライトアップ。
丁度紅葉のピークであるため闇夜に色鮮やかな赤色が浮かび上がりとても幻想的である。
ただ、照明の光が強いのか照明の光から近い部分は白飛びしてしまうのが残念で仕方ない。
ここに来て風も出てきて木々が揺れる。夜間に動くものの撮影が大の苦手の私としては兎に角静まってほしかった。


▲本当に苦手。

明治村

ベンチ付近の紅葉。ここは異様な雰囲気になっており常時5~6人の素人カメラマンがベンチを囲むように写真を撮っていた。
このベンチに誰かが座ろうものなら凄い目で見られるのだろうな……と思って撮影していたら隙をついてカップルがベンチに座って記念撮影をしていた。強い。

明治村

最後は闇夜に浮かび上がる聖ヨハネ教会堂。
突然現れた幽霊船のような写り方をするので若干怖い。そして「ここは本当に愛知なのだろうか」と不思議な感覚。長崎なら特別なことではないかもしれないが、愛知県内でこんな写真が撮れるのは間違いなくここだけだろう。


臨時バスの時間に合わせるようにしてここで時間調整。来た当初は帰りのバスがごった返して乗れなくなるのではないかという心配があったが、灯りの明治村が始まってからの閑散具合を見るにその心配も杞憂だった。
バスの乗客の4割ぐらいは明治村の職員であったように思う。

犬山駅

無事何事もなく犬山駅に戻ってくることができた。
駅ナカのロッテリアで腹ごしらえと写真整理で約1時間の小休止を経て改札を抜けると5700がおったので記録用に撮っておく。5700は数が減ってきているので日々の記録が大切である。

犬山駅

新鵜沼発豊橋行特急は別ホームなのでホームを移動すると向かいから別の5700がやってきて並ぶという偶然に出くわした。
名鉄黄金期の最終世代と並ぶのは名鉄300系。名鉄初の銀車であの最低ランクのシートを採用し、地下鉄乗り入れ車両で4扉のくせして一部クロスシートが並び、何故かミュージックホーンを採用、しかもJR東の音色。東国に魂を売り名鉄で一番名鉄らしさがなく名鉄の個性を失わせた犯罪級車両である。

名鉄特急

もうその辺にしておやりなさいと言わんばかりに乗る予定の特急が来たので毎度のことながら特別車で帰る。
幾ら一般車が犬山の時点で空いていようと特別車。頑固に特別車。豊橋だろうが岐阜だろうが特別車。



久しぶりの明治村、色々あったが撮りたいものは撮れたし昔を思い出す場面も多々あったので行って良かった。

現在明治村は宵の明治村と題した夜間開村を行っているが、夏の夜景というのはどちらかといえば派手な物を想像するので、今回のような落ち着いた夜景を楽しむなら秋から冬にかけて行われる特別開村(恐らく今年も行われるだろう)を狙って行ったほうが良いと思う。

また来る?次はいつやろな(笑)


No.266よりぬき夜景写真(撮り下ろし)
場 所愛知県犬山市 明治村
日 時2016/11/23
備 考博物館明治村
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