【第51話】愛知県 西尾市~蒲郡市 - 愛知

【第51話】愛知県 西尾市~蒲郡市

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【第51話】サクラマダサカナイ
「桜の季節になったな!花見行くで!」
「今年開花遅いけど大丈夫?」
「……大丈夫やろ!ハッハッハ!」
何時もうまくいくと思うな、全くその通りだ。


この日のポイントとして「西浦園地の桜を見ること」「ゴールはラグーナ蒲郡」と決めてはいたが、そのまま西浦園地に向かうのでは面白くないので「先ず吉良吉田で降りて歩いて吉良温泉へ向かう」というサブイベントを設けた。
吉良温泉というのは私にとって思い出の地でもあったからである。

西尾市

と言うことで吉良吉田で降りて吉良高校方面へ海岸沿いを歩いていく。
春近しと言えどまだ気温は低く、三河湾も三河湾とは思えない海の色をしていた。
冬の海は三河湾と雖も一定の透明度があるので好きだ。

西尾市

吉良歴史民俗資料館を過ぎ、先ず着いたのは恵比寿海水浴場。流石に人は疎ら。

恵比寿という名前は、

蛭子社

隣にある祠、蛭子社からとられているものだろう。

蛭子岬

蛭子岬。浮かぶ島は梶島といい、島東部に弁財天が祀られていることから、別名として弁天島とも呼ばれている。
その昔は梶島観光開発によって観光施設等の開発も計画され名鉄が海上観光船も走らせていたようだが、うさぎ島・猿が島同様こちらも計画が頓挫し、現在は町有地の静かな無人島である。
こちらも潮干狩りシーズンになると渡船が出て無人島で潮干狩りができるようである。詳しくは西三河漁協吉良支所のページを参照されたい。

西尾市

さて我々は階段を上り幡頭神社へ向かう。
この時は長い階段だなあぐらいにしか思っていなかったが、まさかこの2年後に西尾市沿岸を舞台とした漫画「ニシオノ」が始まり、この一帯が漫画で出てくるとは思いもせず、掲載前聖地巡礼を果たしてしまう偶然が起きた(爆)。

幡豆神社

階段を上った先にあるのが幡頭神社。ニシオノでいうところのヒロインの家である。
大宝二年(702)の創建と伝えられ、平安時代初期に成立した「延喜式」にも記される古い神社だ。
祭神は建稲種命(たけいなだねのみこと)で、日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征に従い幡頭(はたがしら=武士団の長の意)を努めた建稲種命が東征の帰路、駿河(伊豆)沖の海で水難事故で死に、遺骸がこの岬の宮崎海岸に流れ着き村人達により葬られたと伝えられる。

尚、【第19話】イタリアのごとく!で師崎の先端にある羽豆岬・羽豆神社を紹介したが、名前が似ている。
こちらにも建稲種命が祀られているのだが、これは師崎に建稲種命と妻の玉姫が住んでいたとされているためである。
建稲種命は毎日の様に風光明媚な羽豆岬を散歩していたとされる。やがて建稲種命が日本武尊に従い水軍を率いて東征の出陣の時、妻の玉姫は夫の帰りをずっと待ち続けていたとされる浦の為、「待合浦」と呼ばれる様にもなった。

幡豆神社

境内脇には、稲荷社(倉稻魂命)があり、伏見稲荷大社の如く赤鳥居が連なっていた。

西尾市

宮が岬にあるから宮崎。なるほど、地名の由来を知るのも中々楽しいものである。

西尾市

一方の桜。「ちょっと咲いとるがな!」と不安を一蹴させる。

宮崎海水浴場

山肌を下り吉良ワイキキビーチまでやってきた。
中央の大きい建物は三河湾リゾートリンクス
宮崎地区で一番大きいホテルを見るに思うは「ここで儲かるのかしら」。

西尾市

盛大に名前負けした海水浴場……温泉組合曰く、

平成18年6月にハワイ州の観光局から許諾を得て、宮崎海水浴場と恵比寿海水浴場を合わせて「吉良ワイキキビーチ」と呼ぶようになりました。 宮崎海水浴場は水質良好で景観も優れているとして、平成13年に環境省選定の「日本の水浴場88選」に選ばれました。 白い砂浜と椰子の木が南国情緒を感じさせる吉良ワイキキビーチ、ゆったりとした時間を楽しむことができます。


とのことである。

宮崎海水浴場

ザ・日本の海。
砂浜はアオサが打ち上げられ海中には海藻がひしめき合っている。
水質良好と雖も毎年水質検査でBしかとれない如何にも三河湾の海水浴場である。

しかし、そんな海水浴場でも思い出がある。
2006年夏、私はここで海水浴を楽しんでいたのだ。

楽しむと言っても波打ち際はアオサで緑色に変色し、海中は少し進めば背の高い海藻に足を取られ切り傷を負う始末。
そんな状況に業を煮やした我々は海水浴場から少しずれた岩場で遊ぶことにしたのだ。

宮崎海水浴場

それがこの岩場である。
ここで打ち上げられたミズクラゲを「水爆弾」「手榴弾」と称して壁に投げつけて遊んでいた。
今思えばかなりワイルドな遊びである(爆)。


宮崎海水浴場

岩場を暫し眺め「あの頃と変わってないな」
それがこの自然環境のことなのか自身の人格を指したのか、自分でもよくわかっていない。

案内板

吉良海岸に別れを告げ、東に向かう。10分程度歩けば三河鳥羽駅が見えてくる。

三河鳥羽駅

斯くて三河鳥羽駅に到着。
来るのは【第4話】ジェリーフィッシュの憂鬱以来だから3年ぶりか。
鉄オタが「なにもない」とスルーする駅も誰かにとっては大切な思い出の駅である。

西浦温泉パームビーチ

斯くて西浦駅で下車後歩いて西浦半島の先端、西浦温泉までやってきた。……心身ボロボロの状態で(爆)。

到着する20分ぐらい前に事件は起きた。
西浦駅と西浦温泉の中間にあるサークルKで昼飯を調達した時の出来事である。
私はおにぎりと飲み物を、友人は何を思ったかロールケーキを買い食べ歩きする暴挙に出た。
よくわからんチョイスだと思いつつ歩いていると、なにやら視界左手から何か気配を感じた。するとその刹那、

バサッ!バサッ!
「ヌオッ!!!!!!」

何かが凄い物音をたてて左から右へ通過して行ったのだ。
突然何が起きたのか状況を飲み込めずに友人を見てみると、友人は固まっていた。

「ハハ……?フ……w フッwww」

手に持っていたロールケーキは姿を消し、手の形はロールケーキを持ったままである。

「な、何だァ?トンビか!?」
「も、持っていかれた……トンビにロールケーキを持っていかれた……
「……」「……」
「ハッハッハwwwwwwww」「クッソオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

こうして友人はトンビが天敵扱いとなりトラウマになった。
正直なところ私も耳元で大音量の羽音を聞いてしまったので、アレ以来海沿いを歩く時は何も持っていなくても「トンビがまた襲ってくるのではないか」とビビりながら歩いていることも事実である(爆)。

西浦温泉パームビーチ

話を戻して西浦温泉パームビーチ。
来るのはもう3回目となる(1度目は【第1没】はじまりのはじまり、2度目は【第37話】愛より赤い海)。
正直、吉良温泉より此方のほうがワイキキっぽい気もする(爆)。

蒲郡市

3回目ともなるといつもとは少し違うことがしてみたくなる。
そこで先ず万葉の小径を上り、稲村神社を目指すことにした。

途中には「朝日が輝く丘」なる展望台もあり風光明媚な三河湾の絶景を堪能することもできる。……が。

ピ~~~~~ヒョロロロロロ
「う゛……」「おのれトンビ!ロールケーキのカタキ!」

上空には天敵トンビの姿。このベンチでおにぎりを出そうものなら一直線に向かってきそうである。

上を向いて歩こう 涙がこぼれないように ~♪

全く気の休まる暇がない(苦)。

稲村神社

暫く歩くと稲村神社に到着。
創建不明、祭神は豊宇気毘売神(とようけびめのかみ)。豊受大神宮(伊勢神宮外宮)に奉祀される豊受大神である。
「ウケ」は食物のことで、食物・穀物を司る女神。恐らく稲村はここからきているのだろう。

西浦温泉

下まで下りてきた。正面の旅館は銀波荘
泉質は兎も角景色が良くいつか利用してみたいと思っているのだが、お高そうな旅館で似帰り入浴は受け付けていないだろうな……と思っていたら、毎年貰っているクーポン冊子「がまポン」曰く11~15時まで日帰り入浴を受け付けているらしい。
タオル付き1400円、がまポン提示で3割引の980円となる。

西浦温泉パームビーチ

波は穏やか、如何にも三河湾である。海水浴場と雖もこのあたりはシーズンが訪れても「穴場」と言われている。
皆、内海や福井、三重の御座白浜へ行ってしまうからである。

西浦

西浦半島へ来たからには遊歩道を時計回りに一周しなければならない(戒め)。
これは見聞録にとって必ずやらなければならないことであり、竹島を逆時計回りするのと同じである。

松島

見えるで……堤防の先に悪魔の島が……
これが【第1没】はじまりのはじまりで我々に強烈な印象を与えた松島である。
この島に上陸したいがために蒲郡駅から6時間歩いてきた。今では笑い話だが、はっきり言ってアホである。

西浦園地

堤防近くの階段を上り、西浦園地「夕日が彩る丘(真実の鐘)」に到着。
西浦温泉開湯50周年を記念して設置された展望台で、先程の「朝日が輝く丘」の仲間。

相変わらずいい景色である。さて……桜は……

西浦園地

「全く咲いとらんがな!!!!!!!!」
「あそこだけだったな」

こうして今回の目的である花見はあっけなく未達成となってしまった。
しかし、めげてはいけない。まだゴールであるラグーナ蒲郡にたどり着いていない。

ここからは西浦温泉始発のバスに乗ってラグーナ蒲郡へ行く。
当時は蒲郡駅で分離されておらずラグーナ直通バスがあったのだ。

ラグーナ蒲郡

斯くてラグーナ蒲郡・大塚緑地に到着。旅も終盤、陽は傾き空は赤くなり始めている。

ラグーナ蒲郡

空に浮かんでいるのはメットライフアリコの飛行船「スヌーピーJ号」
2010年11月から日本国内を飛行しており、日本で運用されている唯一の飛行船である。

ラグーナ蒲郡

蒲郡駅方面に去って行くスヌーピーJ号。

ラグーナ蒲郡

夕暮れの三河湾に暫し心を委ねる。たまにはこういうのもいい。

ラグーナ蒲郡

夕陽に染まるパームツリーもまた好い。
昔はウデもなくこうしてただありのままを撮るだけであったが、これでいい。
素人がかっこつけて何かやろうとすると結局いつもよりヘタクソなモノしか出来上がらない。

ラグーナ蒲郡

ラグーナ蒲郡の観覧車。
景色が好いと雖も流石に男2人で観覧車に乗るなら其れなりの理由をつけたい(爆)。

ラグーナ蒲郡

ポケーっと観覧車を見ていると飛行機雲が現れたのですかさず写真を撮った。
今回唯一かっこつけた写真である。

ラグーナ蒲郡

折角なので縦にして全体も入れる。

ラグーナ蒲郡

撮り終えたらフェスティバルゲートにて暫し休憩を取る。
いつの間にか月が高いところまで昇っていた。

ラグーナ蒲郡

最後はラグーナの湯でひとっ風呂浴びて帰宅である。
吉良吉田からラグーナ蒲郡までの短い距離だったが、長い一日であった。
桜は見られなかったが其れなりに楽しい旅だった。トンビを除けば(爆)。



No.051サクラマダサカナイ
場 所愛知県 西尾市~蒲郡市
日 時2012/03/26
備 考三河湾国定公園 吉良宮崎海岸 吉良温泉
西浦観光協会 愛知県蒲郡市の温泉旅館郷
引 用サクラサク
サクラサク
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