【第43話】三重県 鳥羽市~伊勢市 - 三重

【第43話】三重県 鳥羽市~伊勢市

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【第43話】二つの列車が走る伊勢
~2012年、始まりの始まり~
2012年が始まり年始の慌ただしさが落ち着いた1月中旬。どこか行こうにも中途半端な時期であったが、ひと月ひと旅を遂行するためあまり予定を煮詰めることもせず鳥羽へと向かった。


1月中旬。2012年の初ネタに苦慮していた私は初詣も終わった時期だろうと伊勢・鳥羽地域に繰り出すことにした。
しかし伊勢神宮に行くわけではない。「なんとなく思い立ったから鳥羽に行く」のである。
しかし前年にタイムテーブルの重要性について勉強したにも関わらず思いつきで行ったのが災いしたか、券売機の列が解消され自分の番になると釣り銭切れだか故障だかになり窓口からすみせーん。隣使ってくださーい!と大声で声をかけられた。なんだっそら、耐えられない。
途端に視線を一身に集め棒立ちのまま若干の赤面。人慣れしていない田舎者には辛すぎる都会の先制パンチである。
なぜこのような辱めを受けねばならぬのかと額に冷や汗をかきつつ、仕方なく移動して別の券売機で発券しようとすると「え?宇治山田で乗り換え?」と一瞬目を疑った。鳥羽まで行きたいのに時間の都合で特急宇治山田行きに乗車し面倒な特急乗り換えをすることになってしまったのだ。
思い立ったが吉日」私の辞書にそんな言葉はなかった。二度と思いつき旅だなんてくだらない旅はしない。

鳥羽駅

2012年散々なスタートである。せめてもの抵抗としてここまでまったく利用しなかったJRのほうの鳥羽駅を写真に撮った(爆)。

佐田浜東公園

近鉄側に戻り佐田浜東公園を歩く。イルカ島が近いためか噴水のモニュメントがイルカであった。
イルカに無慈悲に水がぶっかけられているが、近鉄から受けたストレス(自業自得)を解消できるほどのモノではない(爆)。

鳥羽市

海を見てみると丁度イルカ島にも寄航する鳥羽湾遊覧船「竜宮城」がマリンターミナルに戻ってきた。
装飾もアレだが名前もストレートで清々しい。

鳥羽市

流石に外海が近い冬の海、三河湾とは比べるのも烏滸がましい透明度である。

鳥羽市

次はマリンターミナルに向かう。鳥羽水族館は一人では入りづらいし、ミキモト真珠館は私自身が「真珠!」というキャラでもないのでパス。選択肢は最初から一つしかなかった。

海上保安庁第四管区海上保安本部鳥羽海上保安部の船。
船には疎く全体写真でもないのでこの船が一体何と言う名前なのかわからない。時期的にいせゆきだろうか?

鳥羽市

マリンターミナルの先端まで来てみた。整備されており気持ちのいい風景とともにベンチがあったので少し休むことにした。

鳥羽市

そのベンチから並ぶように浮かぶ3つの島を見ることができる。
そのまま「三つ島」と名付けられているらしく、3つで1つだそうだ。
三つ島の後ろにはイルカ島(正式名称 日向島)がある。

鳥羽市

案内板には伊勢湾に浮かぶ鳥羽市所属の4つの離島が写真付きで紹介されている。どの島へもこのマリンターミナルからアクセスが可能である。
恋人の聖地なるものには全く興味がないし撮影の妨げになるので撤去してほしいぐらいだが、4島制覇はいつかしてみたいものである。

鳥羽駅

鳥羽駅に戻ってきた。次は池の浦シーサイド駅に向かうためJRを使う。……とはいえ池の浦シーサイドは夏だけ開業する臨時駅。辿りつくためには隣の松下駅から歩くかバスを使っての移動になる。
どう考えてもバス移動のほうが楽なのだが、何度も言うように本日は唐突な旅行。
当時はバスという選択肢があることも知らず、当然のようにJRを利用した。

鳥羽駅

隣は近鉄鳥羽駅である。海を見て落ち着いたか、もう「おい近鉄この野郎」という気分ではなくなっていた。

鳥羽駅

停車中のキハ75形快速みえ名古屋行き。
こいつに乗ると松下駅を通過してしまうので……

鳥羽駅

キハ11形、普通伊勢市行きを利用する。
(尚、キハ11-2は2015年に廃車となったので現存しない。)

車内

時間が時間、路線が路線であるためガラガラ。乗客は私を含め3人であった。
近鉄と路線バスで事足りるだけに、この路線も名松線同様苦しい立場である。

松下駅

乗車6分で松下駅に到着。下車したのは私だけであった。
まあなんとも長閑な場所に来てしまったものだが気分的には丁度いい。どうせならキハ40で撮りたかったが。

昔は待合室の屋根にデカデカと松下駅と書かれた看板があったようだが今は撤去されている。

松下駅

まあなんと簡素なことか。だが、ないよりはマシである。奥にあるのは電話ボックスである。

ここから30分ほど歩くので装備を整えてから出発。

国道42号線を鳥羽方面に下る。
「若者がこんな日に一人でこんなところを歩いている!」的な視線を沢山戴き少々動揺。
そんなことばっかりやっているのだからこちらとしてもそろそろ慣れねばならぬのだが、もう少し時間がかかりそうである。

池の浦シーサイド駅

池の浦バス停を越えここで漸く「最寄りのバス停があったか!」と気付くも時既に遅し。更に南下し「旅館 海の蝶」と書かれた看板が見えたら左折。橋を渡り右折すると池の浦シーサイド駅が見えてくる。

池の浦シーサイド駅

ホームは夏期以外閉鎖されているが、アレをアレすると簡単に入場できてしまう。
この駅は後述する池の浦シーサイドパーク海水浴場の最寄り駅として平成元年に誕生したのだが、なんとその海水浴場までは歩いて20分はかかるのだ。

池の浦シーサイド駅

ホームから見える海は中々の透明度。

池の浦シーサイド駅

駅にある地図である。地図にもしっかりバス停が記載されており自分の見通しの甘さが際立っているが、今見てほしいのはそこではない。
池の浦シーサイドという駅がついているにも関わらず、池の浦海水浴場よりもマコンデ美術館のほうが近いのである。

にしてもすごい絵だ。海で少年が溺れているようにしか見えない(爆)。

池の浦シーサイド海水浴場

ということで20分歩いて池の浦シーサイドパーク海水浴場まで来た。流石にシーズンオフなので海岸は荒れまくっている。
遠くに並んで見える島々は今まで紹介してきた島とはまた異なる島である。
左から大村島、ボウス島、御前島、カマダ島、長山島、大山島と全て名前が付いている。

池の浦シーサイド海水浴場

しかし発見できたのはそれぐらい。他にネタになる物もないので仕方ない歩こうと海水浴場を去ろうとしたら……

WELLCOME

歓迎されてしまった。
ゲームやスマホが主役の閉塞感漂う現代日本に於いてこういった遊び心ある物を見ると涙が出てくる。
今日ここに来て本当によかったと心から思った。

池の浦シーサイド海水浴場

子供たちの手形と魚のラブラブカップル。
人間の幸せそうな姿は醜態、歩く汚染物質であるのに子供の描いた絵というのはどうしてこうも和ませるのであろう。

池の浦シーサイド海水浴場

手作り階段も小さい子に配慮した結果だろう。幅がまちまちではあるが岩を乗り越えてくるよりはよっぽど安全である。
階段横に貝を埋め込むアクセントもgoodである。

池の浦シーサイド海水浴場

これぞプライベートビーチであろう。このビーチは荒らしてはならない。写真だけ撮らせてもらって早々に立ち去ることにした。

池の浦シーサイド海水浴場

現実に戻される素晴らしき「廃」である。ボロボロ過ぎて元々が何であったかすらわからない。

池の浦シーサイド海水浴場

簡易的な海の家になるための骨組みだろうか。

松下駅

松下駅に戻ってきた。池の浦バス停があったのだからcanバスを使うことも考えたが、ここまで来たらもう意地でもバスは使わない。バスを使ったら負けである。
お陰でちょうど通過する快速みえを撮影することができた。

松下駅

それにしても好い直線である。


めおと岩東

その後は夫婦岩を目指し北上。途中民話の駅蘇民でトイレを借りたりしつつマイペースに夫婦岩に向かった。
30分ぐらいで夫婦岩に到着し写真を撮ろうとしたら客で溢れており中々ベストポジションにたどり着けない。しまいには……

「すみませーん!写真お願いできますか?」

とカップルから指名を受ける。なんだっそら、耐えられない。
何故数多くいる客の中から一番恋愛に縁遠い顔の持ち主を選ぶのか理解に苦しむが「イヤです」とは言えず撮影に応じる。

何故この世で一番見たくないものをファインダー越しに強制的に見せつけられなければいけないのか?と心の中で自問自答しながら「ハイチーズ!」と言う自分。悔しい。何か悔しい。
ありがとうございましたと言われても全く清々しくない気分で飲み終わった缶を夫婦岩に投げつけてやりたい気分であった(爆)。

二見浦駅に到着し落ち着いたか冷静になり「自分が悪い。ここに来てしまった自分が悪い」と反省。ここで夫婦岩の写真を撮り忘れていたことに気付く。なんだっそら、耐えられない(再)。

伊勢市駅

二見浦駅に入線してきたのはガラガラの快速みえでこれに乗れば名古屋まで楽に帰れるのだが、何を思ったか伊勢市駅にて近鉄特急に乗り換えて帰宅した。
冒頭近鉄にやられた(自業自得)にも拘らずまた利用すると言うことは、この日の私の頭の中には近鉄特急にお世話になることしかインプットされていなかったようである。何たる単細胞。

No.043二つの列車が走る伊勢
場 所三重県 鳥羽市~伊勢市
日 時2012/01/18
備 考鳥羽市観光情報サイト - 伊勢志摩国立公園
引 用半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon (電撃文庫)
半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon (電撃文庫)

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