【第238話】兵庫県豊岡市城崎町 城崎温泉~大阪府 鶴橋駅 - 最新ネタ

【第238話】兵庫県豊岡市城崎町 城崎温泉~大阪府 鶴橋駅

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【第238話】僕らの旅に祝福を
前回の続き。
1泊2日の城崎旅行も早くも後半。
半年前、数年前、数十年前、変わったもの、変わらぬもの、思うことは様々。


城崎旅行2日目。
朝風呂で一番札を貰ってしまったり朝から豪勢な朝食を給仕してもらったりチェックアウトギリギリまで居座ったり、素泊まり早朝列車が基本のいつもと比べると2日目もいつもとは違う出だしである。

一番最後の客だったか、従業員総出で御見送りを受けてしまい恐縮。
今回の宿は払った金額以上の思い出ができてしまった。これから先色々な宿を試すつもりだっただけに「次回もこの宿で」となったのは幸か不幸か。

城崎ロープウェイ

この日の始まりは城崎ロープウェイから。前回は時間が足りなかったので断念したが、今回は旅館で1割引きの割引券も貰っていたので利用する。

城崎ロープウェイ

ロープウェイは20分に1本。

城崎ロープウェイ

ズンズンと地表を離れ見えてくるのは城崎温泉の町並み。
換気用窓にカメラを突っ込んで撮影しているが、正直展望台からのほうが綺麗に撮れるので無理をする必要はない。

約7分の空中散歩を終えると山頂駅に到着。
この日も暑かったが、山頂はより暑かったような気がする。

城崎ロープウェイ

展望台から城崎温泉の町並みを望遠ズーム。
地蔵菩薩の化身、道智上人が「病気で苦しんでいる人を助けたい」という思いで1000日祈った末に湧き出た泉は1300年経った今でも大切にされ、街は息づいている。
道智上人が思う通り城崎は藩主藩士をもてなしたし、軍人病院として負傷した兵士の湯治もさせた。
紆余曲折、大論争、火事があり天から人の醜い部分を沢山見てきてたであろう道智上人。
無常と割り切っておられるか「こんなはずではなかった」と嘆いておられるか。いち庶民の私にその気持ちを理解するのはあまりにも恐れ多い。

城崎

そんな道智上人(?)案内された場所は……

かわらけ投げ

かわらけ投げである。
これは京都・神護寺が発祥の厄除けなどの願いを掛けて、高い場所から素焼きの皿を投げる遊びである。
投げるだけでも厄落としになるが見事的に当たれば願うが叶うとされる。
亦、かわらけ投げには厄除、吉祥、甘露の3種類あり、それぞれ

・厄除 先述の通り厄などの良くない縁を断じ去って、清らかな身となるように。
・吉祥 清らかとなった身に良い縁が生じるように。
・甘露 この奥の院がある大師ヤマハ、古来、甘露峰のこと。

と意味がある。この城崎では2010年3月28日に20年振りに復活したらしい。

かわらけ投げ

にしてもま~景色のいい所に立っている(爆)。

折角なのでということでやることになった。……のだが。

一人目人生一貫理系、観衆に見守られど真ん中に皿を当てる。なんだっそら、耐えられない。

二人目てけテケ。

かわらけ投げ

的には当たらなかったが、的を支えている棒のど真ん中に当てる曲芸を見せる。なんだっそら、耐えられない。

こんなことをされてはボケることも真面目に当てることも許されない展開になる。
然しこちとら学生時代野球部だった身。失敗は許されぬ。

追い込まれつつも若干の余裕オーラを出しつついざ!

スカッ!スカッ!スカッ!

( ^ω^)……


おみくじ

やはり私には御神籤が似合う。
引きすぎだとかそんな声は一切気にしない(爆)。

おみくじ

この御神籤は普通の御神籤とは少し違い、毘沙門天がついてくる。
意味・信仰は写真を参照されたい。

それでは御神籤開封の儀である。2016年下半期の旅の道標は!

おみくじ

中吉であった。
末吉小吉大吉→中吉と見事に体調のバイオリズムの如き推移である。
次引いたら間違いなく中吉以下の結果であろう(爆)。

おみくじ

・旅行
何れに行くも損なし

「南東に行け!絶対行け!」が「全方位OK。損はせんわ、知らんけど」になった。
若干テンションが落ちてるところは流石中吉である(爆)。

おみくじ

・病気
信神により平癒す

そう言えばいつも神頼みしているのは太陽・天照大神であり、病気のことなど後回しであった。
しかし……誰を信仰せよというのか?「牛を撫でれば病気が治る」ぐらいまやかしきものに身を託すというのは中々勇気が要ることである。

城崎

下に降りてきた。ここからは土産・買い食いタイムということにして各自散策にした。
きっぷは前もって渡しておいたのでこうのとりの中で会おうという算段である。

一方私は、大体のものを把握しており土産選びに然程時間はかからない。
元湯前の足湯に腰かけ「どうしたものか」と悩んだ結果、取り敢えず駅に向かいつつ何か撮ろうという結論に至った。

城崎

まんだらの湯。
城崎に到着した時に一番最初に入った湯である。
一の湯、御所の湯に比べると地味でこぢんまりしており人気も落ち着いているが、前述した城崎始まりの温泉であり由緒正しい温泉である。

商売繁盛・五穀豊穣、一生一願の湯

養老元年(717年)温泉寺開祖道智上人の曼陀羅一千日祈願によって湧き出たのでこの名がある。
その後八百年を経た頃、にわかに沸きあがって熱湯となったが、折よく来あわせた京都の僧日真上人が曼陀羅を書いて泉底に沈め、修法の結果数日にして適温に復したという。
前庭の碑はこの由来を書いたものである。 屋根は仏縁にちなんで御堂を模し、入口は唐破風、山すその緑に包まれて清楚な趣をもっている。
城崎温泉観光協会|七つの外湯めぐり



城崎

まんだらの湯から橋を渡り、旅館つたやの裏手にあたる小路がこの木屋町通りである。

城崎
城崎

春になると川沿いに桜が咲き乱れ、私たちが泊まった旅館つたやの桂の間から花見をすることもできる。

そう聞くと「ならば桜の季節に来たかった」となるが、恐らく桜の季節だったら桂の間には泊まれなかっただろう。オフシーズンというのはそういうものである。

城崎

御所の湯。月曜の昼間は流石に閑散としている。
暖簾が風でパタパタと揺れておりそれを邪魔する人の流れはない。
ゆっくりと流れる時間、ゆっくりと靡く暖簾ははどこか穏やかな川の流れを見ているようで癒される。

城崎

嵐の前の静けさか、城崎は夜とは全く違う顔を見せてくれる。
それはオフシーズンだからなのかはわからないが、それはそれで都合が良い。後で編集の手間が省ける(爆)。

城崎

一の湯。
ここで写真を撮っていて「昨日の夜景もここから撮ればよかった」とやや後悔した。
ありがちなアングルではあるもののやはり撮るからにはいい写真を残しておきたい。先ずは定番を撮っておき、それからアレンジを加えていくのである。

城崎

木屋町通りの夜景を撮り損ねたこともそうだが、疲れていたのか「昨日の夜景はもっと撮れた」と思うことが振り返ると多い。
だが次回への課題ができることはいいことである。再訪の理由にもなる。理由がなくても来そうだが。

城崎

まだ5月下旬だというのにこの日も暑い。休んで汗を拭きつつ水分を補給しながら写真を撮る。
流石に体力はまだ十分なのだがなんせカバン、カメラカバン、三脚を全て左肩にかけて歩いているので毎回肩への負担がすさまじいのである。
本気でカメラリュックと三脚の軽量化を考えなければならない。あと靴(爆)。

城崎

第一大谿川橋梁まで来た。207話でも撮影したお気に入りの場所である。カメラも変わったことだし何枚か撮っていくことにしよう。

キハ41

来たのはキハ41 2005。ガラガラなお陰で向こう側の景色も見えるのがとてもいい。
えらく綺麗な塗装だがそれもその筈、この2005は2016年3月に豊岡色から首都圏色にされた最後の生き残りであったからである。
つまりは去年来た時にはまだ豊岡色だったのである。
知らなくて良かった、知ってしまったが故に悔しさがこみ上げることもある。

そう思うと最後まで国鉄ふうと東海色で使いきったJR東海という会社はフォントといい実は鉄オタに近い情を持っているのかもしれない。徹底的な合理化を推し進める上で塗装変更はただ単に面倒くさかっただけ(不必要な問題)かもしれないが(爆)。

キハ189

続いて特急はまかぜ1号浜坂行。こちらも見事にガラガラで一部車内清掃が始まっていた。

はまかぜが通過すると暫し次の列車まで時間が空く。とはいえブラブラするには足りないし、駅に行くにはあまりに時間が余りすぎている。
橋を渡った先はどうなっているのだろうと踏切を渡りつつ浜坂方面を見てみると、ん?これはもしや……

アングルを確定させ時間までじっくり待ち、来た列車を撮影してみると……

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久しぶりに満足できる写真が撮れた。
来たのはキハ47快速豊岡行。キハ41だと1両なので画にならないが、2両だと画になる。たまには自分の直感に賭けてみるもんだ。

城崎温泉駅

満足したので土産を買って城崎温泉駅に来た。折り返しこうのとり18号になるきのさき5号はまだ入線していない。

城崎温泉駅

発車が14:35なので時間はたっぷりあるが、前回同様慌ただしくなる14時の城崎温泉駅を撮りたかったので早めにやってきたのだが流石に早すぎたようだ。

城崎

折角なので温泉を飲んでいこう。

城崎

泉質は海が近いからか塩味を感じるナトリウム、カルシウム、塩化物高温泉。
慢性消化器病に効能があるということで私は積極的に飲まなければならない(戒)。
一の湯前で飲んだものと同じ味がした。

城崎温泉駅

愈々きのさき5号が入線してくる時間になってきたので駅に向かう。
ちなみに写真左のゆるキャラは玄武岩の玄さんといい、豊岡市のマスコットキャラクターである。

ゆるキャラとはいえ年齢は推定160万歳、しばしばどぶろくを飲んで酔っ払い、額右上にある怒りマークは「自然破壊に対する怒り」だったりと「ゆる」からはかけ離れている(爆)。

城崎温泉駅

13:49、きのさき5号入線。
女性駅員はやってきたきのさき5号が停車するまで深々と一礼。何と素晴らしいことか。
自社への誇り、車両への敬意、来客をもてなす姿勢……とてもかっこいいではないか。
これだけを見てもここに来てよかったと思わせてくれた。

元々阪急沿線民故、当たり前だと思っていた車両への一礼だったが名鉄沿線民になってからというもの全く見なくなってしまった。
離れてわかるこの良さ、忘れないでいてほしいし私も忘れないようにしたい。

城崎温泉駅

ということで改札を済ませ構内へ。
こうのとり18号、半年前の同じ時間、ここには381系国鉄色がいた。
あの日とは違う車両がいることに、半年とはいえ長い月日が流れてしまったような気がした。

城崎温泉駅

そこに入線してくるキハ47。ほっとする一瞬である。

城崎温泉駅

よくみるとキハ47 1、トップナンバーであった(喜)
製造は1977年2月4日、来年で40歳であるが一体いつまで使う気なのだろうか?
恐らくキハ126かキハ127が後任で来るような気がするがキハ40 2007の如く後藤で魔改造を受け再延命、内装をキハ127に(127ならまだしも126だったら目も当てられない)ということも無きにしも非ずなので今後の運用を注視していきたい。

城崎温泉駅

続いて2・3番ホームへ移動する。

城崎温泉駅

先程橋梁で撮ったはまかぜ1号が浜坂ではまかぜ4号となって折り返してきた。

城崎温泉駅

何度も言うが、前回はここに381系国鉄色がいた。

城崎温泉駅

入線と同時にキハ47が香住に向けて発車。

城崎温泉駅

続いてはまかぜ4号が発車。

城崎温泉駅

とり残されたこうのとり18号。
あの日と同じくどこか、授業を終えた小学生が次々と家に帰って行き教室に一人残った時のようなもの悲しさがある。

我々も城崎を去る時間が迫っている。いつも旅を終えた時は疲れでぐったりで「反省は後日写真を編集しているときにでも」なのだが、この日はなんだかいつもと違う。

やり残したことはないか?
もう帰るのか?
土産は十分買ったか?
綺麗な海だったな!
温泉満喫したな!
予想以上の宿だったな!
「な~~~んだか帰りたくねぇなあ~~~~~」
「仕事さえなければなーもう1泊してぇーなー」
「竹野浜で泳ぎたいな~~~~」

余韻に浸ると同時に友人の希望を120%叶えることができた自分に少し自信が持てた。

豊岡駅

帰りの豊岡駅。行きで381系国鉄色を見ていたので帰りはちゃんと見ておかなければならない気がした。

豊岡駅
豊岡駅

ありがとう381系国鉄色。

近鉄鶴橋

帰りは行きの逆ルート、大阪に着いた後は環状線に乗り換え鶴橋へ。JRホームで近鉄特急券が買えるので事前に金山で買っておいたまる得を特急券に引き換える。時間が迫っていたので直近のDXは埋まっているかと思ったが簡単に取れてしまい拍子抜けした。

若し中途半端な時間が空いていた時は近鉄鶴橋側のホームにある鶴橋庵で時間を潰すのもいいかもしれない。
楽らくと一緒なのでうどん・そば・中華であれば大体希望のものが食べられる。

帰路

終わってみれば最初から最後まで「良い旅」だった。
いつもと違った旅を提案してくれた友人には感謝しかない。おかげでもうすぐ見聞録も開始8年となろうとしているにも関わらずこういう旅の仕方もあるんだと勉強になった。
旅の性質、税金・値段の高騰、日程の調整からそう1年に何度もできるものではないが、こういうものもたまにはいい。

亦、山陰自体魅力に溢れておりこれからも何度も再訪したい。その中にはドライブインダルマ再訪だったり三度目の鎧、三度目の正直で快晴だ!だったり、それこそ海水浴で竹野浜かもしれない(爆)。


旅行を終えた2日後の5月25日、てけテケより1件のメールが来た。テレビで泊まった旅館が紹介されていたという。
調べてみるとどうやらこの番組だったらしい。

心に刻む風景 司馬遼太郎 ~日本~ 桂小五郎の幻影を見つめた宿

目撃の翌日に廃車回送された381系といいこの旅館といいタイミングが良すぎることに色々と神懸り的なことを想像してしまうが、先ずはそれよりも改めて泊まった旅館がすごい旅館であったということを実感させられた。

No.238僕らの旅に祝福を
場 所兵庫県豊岡市城崎町 城崎温泉~大阪府 鶴橋駅
日 時2016/05/23
備 考城崎温泉観光協会ホームページ
引 用僕らの世界に祝福を
僕らの世界に祝福を

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