【第236話】愛知県 名古屋駅~兵庫県豊岡市 竹野 - 最新ネタ

【第236話】愛知県 名古屋駅~兵庫県豊岡市 竹野

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【第236話】この青空に、翼をひろげて
旅行を素晴らしいものにしたければチャンスは自分で作れ。そして貰ったチャンスは逃すな。
これは旅ではない。旅行だ。今までの常識は通用しない。晴れは短し歩けよおじさん。


※先ず、今回の話は旅ではなく旅行である。
修行のような馬鹿げた苦労を好み、節約移動がモットーの読者同志諸君には癪にさわるような話になるが御了承願いたい。


2016年5月22日。
信心の甲斐があったのか、晴れ男がメンバーにおるからなのか、尾道のような快晴である。

この日は近鉄名古屋に向かうため始発の電車に乗る。
本線の始発利用は3度目であり、1度目は中津川で7:40松本行きを逃すと2時間20分待ち(第63話)、2度目は鵜沼で7:18飛騨古川行きを逃すと12時まで高山行きの列車がない(第73話)と、大抵ロクな出発ではなかった。

しかし今回は早朝から快晴、長距離移動は相変わらずだが今までのようなことにはならないだろう。
何せ今日は旅行だ!ハッハッハ!おっと靴紐がほどけそうだ。結び直……

ブチッ!!!!

靴紐

なんだっそら、耐えられない。
先程までの清々しい気分は何処行った、靴紐が切れたという縁起の悪さと応急処置をしようがないという状況に精神状態は夏山の天気の如く急変。もう嫌だ、まだ始まってもいないのに嫌な予感しかしない。

電車到着時刻が迫っている。「誰か靴紐の予備をお持ちの方はいらっしゃいませんか!?」と閑散とした早朝のホームで叫ぶわけにもいかないので靴紐穴を一つずらし対応。継接ぎだらけの人生にまた一つ継接ぎが増えた(爆)。

定刻通りに到着した急行新鵜沼に乗り先ずは金山へ。
伊神切手社金山店の自動販売機でまる得DX3700円を買っておく。旅行とはいえ出来る範囲の節約は欠かさない。

ナナちゃん人形

名鉄名古屋に到着。先程のまる得を乗車券に引き換えて待ち合わせのナナちゃん人形下へ。
相変わらずどこがちゃんなのかわからない佇まいである。
この日の服は愛知のガールスカウト60周年を記念したガールスカウトナナちゃんであった。

時間通りに友人らと落ち合い、近鉄名古屋駅ホームへ。

近鉄名古屋

伊勢志摩サミットが近づき、伊勢志摩や近鉄沿線のみならず、名古屋周辺でもそこら中で警官が目を光らせている。将軍様の国かここは。
さて、我々が乗る電車は7時発難波行きだ。
尚、伊勢志摩サミットの関係で鵜方~賢島に鉄道が乗り入れることができなくなるため賢島行きは鵜方止まりとなる。
デジタルのくせに鵜方を用意していなかったのか面倒くさかったのか期間限定だからいいやと思ったのか、ナンバリングはいち早く対応するくせに鵜方止まりの案内はえらくアナログだった(爆)。

近鉄名古屋

こちらもアナログ。ある意味レア行き先である。

近鉄

我々はアーバンライナーに乗り鶴橋へ。
スーツ姿の警察が車内を巡回しようと何しようと、命の水は欠かさない(爆)。

大阪駅

鶴橋到着後、近鉄鶴橋駅構内にあるみどりの窓口・みどりの券売機にて特急券を購入し、大阪環状線に乗り換えて大阪までやってきた。

ハリー・ポッター

スムーズな乗り換えのお陰で少々時間に余裕ができたので撮影に興じていると、なんと201系LB15編成ハリー・ポッターラッピング車が入線してきた。

ハリー・ポッター

ソーシャルゲームの物欲センサーの如く、こういうのは大抵狙っていない時にやってくるものである(苦)。

大阪駅

一方我々が待っているのはこうのとり5号城崎温泉行き。指定席が取れなかったら自由席の椅子取りゲームも辞さない構えであったが、難なく指定席が取れてしまったので余裕を持って待つ事が出来た。

きっぷ

特急→普通→特急の乗り換え、終点までの特急利用……もうこの時点でいつもの路地裏見聞録ではあり得ない旅行をして早くも財布がテンパっているというのは読者ならわかって頂けるだろう(爆)。

阪急宝塚駅

途中、我が故郷宝塚に停車。次に見聞録で宝塚を取り上げるのは何時になるだろうか?
その時は例の聖書を持って帰りたいと思う。

豊岡駅

乗ること2時間半、豊岡駅まで来ると懐かしいやつがいた。
運転を終えた381系国鉄色である。この2日後の24日にこの車両は廃車回送されてしまったのでいいものが見られたと思う。

豊岡駅

キハ126系山陰海岸ジオパークラッピング列車も見ることができた。
このキハ126系、第204話で乗らせてもらったが、シートが垂直!硬い!お陰で長距離乗車には全く向いておらず、足回りに金をかけたせいで外観と内装に手抜きがあったと言わざるを得なく、お陰で「次回はスーパーおき・まつかぜを使ってワープしたるぞこの野郎」という気持ちになったのは言うまでもない(爆)。

城崎温泉駅

早や城崎の温泉に しばしの程をやすらいて ~♪
いざ見に行かん玄武洞 列なる石の六方柱 ~♪


斯くて城崎温泉に到着、ここから普通に乗り換えて竹野を目指す。

城崎温泉駅

綺麗なトイレに感動しつつ列車を待つ。
城崎ロープウェイは翌日に乗る予定だ。

城崎温泉駅

JR東海からキハ40・48が消え、JR西でも消えつつある現在、キハ40・47・48を見ると遠くまで来たなあと思うようになった。
地域色がなくなり首都圏色に統一されていってしまっているのは嘆かわしいが、車体は現役で生きているのでよしとしよう。

するといい湯だなの接近メロディーと共にアナウンスが。

「浜坂行き、1両で参ります」

1両、まさかヤツが来るのか……?

城崎温泉駅

ゴゴゴゴゴ……
デターッ!
片運転台だったキハ47形1000番台に運転台を増設して両運転台化するという伝統の魔改造によって生まれた珍車キハ41形、堂々登場。
会うのは124話の播但線以来である。

竹野駅

この惚けた骸のような顔面、蓋しサイコーであると言わざるを得ない(興奮)。

竹野駅

ということで竹野駅にやってきた。
この日は天気はいいものの、ただの休日なので寂れた駅という感じだが、夏は海水浴、冬は蟹で盛り上がる観光の駅だ。
7:00~17:00まで有人駅となり、我々が降りた時も部活を終えた高校生が続々と降りていたのでオフシーズンでも一定の利用はあると言える。

さて、駅から北に一直線に伸びる県道1号日高竹野線を歩きジャジャ山公園を目指す。

気温は25℃を超えただろうか、ジリジリとした暑さはないものの日本特有の蒸し暑さが夏が近づいていることを予感させる。
今年も汗かきは健在、一歩一歩歩を進める毎に額から噴き出す汗が活動期に入ったクモの巣の如く煩わしい。
ジャジャ山公園の敷地に入りスズメバチの恐怖、空へと続く石階段に早々と根を上げ(爆)、「あれ?今日旅行だよな?何で旅になってんだ?」と思いつつゆっくりと上って行くと……

竹野浜

遂に写真の場所に来てもうた……。素晴らしい……感動した。

竹野浜

ネットで写真を見てその色、透明度に驚いたものだがその目で本物を確かめた時、その思いが爆発した。
なんなんだこの色は。本当に素晴らしい。流石日本を代表する海水浴場、そして近畿・山陰随一の海水浴場、竹野浜海水浴場。

小一時間撮影に費やすも出てくる言葉は「すごい」と「素晴らしい」だけだった。
語彙の乏しさに呆れるが、兎に角それだけ素晴らしかったのである。

竹野浜

竹野浜海水浴場を望遠で盗撮してみると(爆)、5月にも関わらず早くも海水浴を楽しんでいる者も確認できた。
この暑さでこの色を見てしまえば入りたくなる気持ちもよくわかる。おまけに他に海水浴客がいるわけもないので独占状態である。心底羨ましい。

竹野浜

奥に見える建物は奥城崎シーサイドホテル
写真の通り竹野浜隣接の立地が売りであるが、その近さがアダとなり浴室にはしばしば大量のフナムシが現れるという。なんだっそら、耐えられない。


一通り写真を撮り終え「時間になったら下の竹野浜で落ち合おう」ということにし各自自由行動。
こちらは竹野浜とは反対の日和山方面に降りて行く。すると……


竹野竹野

日本人で良かったと心から思えた瞬間である。

竹野

何と素晴らしい風景か。
こんな色の海を見たのは久しぶりだ。8年前のダイヤ浜、3年前の浦富海岸(【第103話】上半身Free!)以来ではなかろうか。
少なくとも三河湾でこの色を見るのは不可能である。

同じ構図を撮影しては眺め、撮影をしては眺めを繰り返す。全く飽きない風景である。
飽きるどころか時間制限がなければ今日一日ここにいてもいいぐらいだった。

竹野

豊岡市竹野B&G海洋センターの駐車場まで下りてきた。
ジャジャ山公園展望台から見た海がだんだんと近くなるのと比例して気分が高揚してくる。

竹野

若し今身軽で海水浴セット一式を持っていたとしたら、間違いなく走り出しているだろう。

走って 走って 走って 会いにゆきたいよ 光の中でね ~♪
笑って 笑って 笑って 言えたらいいよね 「海まで行こうよ」 ~♪



竹野

海岸まで降りてきた。先ずは竹野浜と青井浜の中間にある小さい浜から歩く。
エメラルドグリーンの水をたたえた浜である。
砂浜を見てみると石や海藻、木に隠れて見覚えのあるものが落ちている……

疼く……収集癖が……


竹野

ビーチコーミングをしてしまった(爆)。
ここで採集したシーグラスは何れも今日のグラウンドコンディションに合った色ばかりで志摩のあづり浜で採集した茶系統のシーグラスは一つも落ちていなかった。

竹野竹野
▲シーグラスと同化しそうな色をしている。

竹野

岩場を波飛沫がかかるギリギリまで歩き、そこで座り込みぼーっと水平線を眺める。
この青い世界の向こう側旧赤い国があるというのはなんとも不思議な話である。

竹野

友人が岩場にできた水たまりを物色しているとウニの子供を見つけた。
その昔某番組で「ウニの口にはアリストテレスの提灯という名前がついている」というトリビアをやっていたのをふと思い出した。

大きくなれよと願いを込めて元の場所に戻した。

竹野

時間が段々と迫ってきていたので名残惜しいが腰を上げ竹野浜へ向かう。
途中、看板があったので記念に撮っておいた。季節感のある草の絡み具合がとてもいい。
夏はもうすぐそこまで来ている。

竹野浜

なんやこの透明度は……
しらたき、またも壊れたレコードの如く「素晴らしい」を連呼。
こんな海で泳いだ暁には体力が無くなっても日が暮れるまで泳ぐであろう。

竹野浜
竹野浜
竹野浜
竹野浜

またも同じような構図を何枚も撮り続ける。「なんやアイツ」と思われようが知ったことではない。

竹野浜

切り取ってみるとまるで沖縄のような写真が撮れる。
日本海は灰色で暗くて波が荒いという植えつけられた印象を払拭するには十分の一枚である。
無論ここに沖縄のようなトロピカルハイテンションの要素は全くないが、日本らしい静かで落ち着いた夏がここにはある。ヒグラシでも鳴いてみろ、もうそれだけでいい。

竹野浜
竹野浜

岩場が大好きな私にとってもうこれは大興奮である。
「もう今年の海水浴ここでええんちゃう?」と何度思ったか、そのうち何回かは口に出てしまっていたような気がする(爆)。

竹野浜

視線の先には兵庫県最北端の猫崎半島。
遠望すると猫がうずくまったように見えることから「猫崎」と名づけられたそうだが、キューピーが仰向けに寝転んでいるように見えることから別名「お昼寝キューピー」「キューピー半島」とも呼ばれているらしい。
正直、私には爆乳のお姉さんが横たわっているようにしか見えなかったが、友人からは「股間」だとか「モッコリ」といったような単語も出ていた。なんだっそら、耐えられない。

猫崎半島の先端には猫崎灯台があり、2014年の4月には灯台までの遊歩道が整備されたそうだが、往復1時間+アップダウンありということで諦めざるをえなかった。
折角の最北端制覇が目の前にあるのに持ちこしになってしまったのは無念で仕方ない。

竹野浜

一方反対側日和山方面。
此方側にも一つ心残りがあり、それは宇日集落に行けなかったことである。
宇日集落はエメラルドグリーンの水をたたえた入江に沿って家が立ち並ぶ集落であり、写真を見て是非行ってみたいと思っていたのだが、この日は時間が足りず断念するしかなかった。
日曜日で市営バスのイナカーが運休していたことも断念要因の一つである。
次回こそはこの目で確かめないと死んでも死にきれない。

竹野浜

色々と課題は残ったが、今回はこの目で竹野浜を見ることができただけでも素晴らしい収穫であった。

竹野浜

竹野浜

後は波打ち際をぼーっと眺めつつ集合だ。
なんだかこれだけ見ると夏の終わりを味わっているようにしか見えない。
旅の最初で靴紐が千切れてしまったことによる不吉な予感もうこの海を見てきれいさっぱり忘れてしまった。

竹野浜

名残惜しいが宿にチェックインしなければならない。
この山陰海岸には魅力がありすぎて色々な物をやり残してしまった。
近いうちに必ずまた来ることになるだろう。それも何度となく。


次回に続く!

No.236この青空に、翼をひろげて
場 所愛知県 名古屋駅~兵庫県豊岡市 竹野
日 時2016/05/22
備 考たけの観光協会
引 用この大空に、翼をひろげて CRUISE SIGN 通常版
この大空に、翼をひろげて CRUISE SIGN 通常版

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