【第230話】愛知県西尾市 - 最新ネタ

【第230話】愛知県西尾市

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【第230話】君の知らない桜
春の見聞録2016第2弾。今年も桜に照準を当てた旅を組んでみる。
いつもは関西まで出るが、人のいない桜を撮りたかったので今回はあの場所まで行ってみることにした。

本格的な春が到来してしまった。
これからゴキブリや蜂、ヘビといった天敵との対峙、昨今の殺人的な暑さに対処していかねばならぬと思うと今から憂鬱であるがそうも言っていられないのでポジティブに今年も桜を撮りに行くことにする。
テレビを見ていると尾張国従属メディアらしく出てくる愛知の桜情報はいつものことであるが、尾張9割岡崎1割。なんだっそら、耐えられない。

このブログの名前はなんだ?路地裏見聞録だ。
ネットやテレビで有名な場所で撮っても仕方がない。

お前が長く暮らしている場所は何処だ?三河国だ。
今こそ蒲郡線を支える時ではないのか?

神は何と言った?南東だ。
天啓拝して福と為す。

ということで今回は地元住民には有名レベルの桜の名所へ行くことにする。
尚、予定していた4/3は案の定傘マークが出ていた(苦)のでフェイントをかけて偶然空いていた4/2に行くことにした。

西幡豆駅

誰かに愛されることは 全てを愛すこと ~♪
この街を 空を緑を 人とふれあう心愛すこと ~♪


名鉄の社長は一度自社の社歌でも歌ってみたらどうだ。

……ということで蒲郡線に来た。
今回の旅は名鉄蒲郡線を救え!カテゴリに入れてもよかったのだが、尺的には本編が妥当であろう。

西幡豆駅

西幡豆から始める旅はなんと2013/03/29の【第91話】汽車の国、桜の少年少女 以来3年ぶりらしい。

さて、駅名標には見慣れぬシールが貼られている。
純粋に外国人向けなのか大手私鉄として乗り遅れたくないからなのか、この度名鉄にもナンバリングが導入された。
しかし名鉄は本当に外国人向けにわかりやすくしたいのならこんなことをするよりも早急に日本人でも迷う名鉄名古屋の整列乗車と度重なる種別変更を解消すべきである。

西幡豆駅

話を戻すと今回の始まりは西幡豆駅。
島式ホームもええが、東幡豆へ一直線に延びる線路もまた良い。

西幡豆駅

ホームから桜の開花状況を確認できる。
地域差あれど満開に合わせてきたので概ね満開であれば何ら問題ない。

西幡豆駅

乗って残そう 名鉄西尾蒲郡
生まれてきて何度蒲郡線を使ってきたがもうわからないが、見聞録で蒲郡線を使うのは今回で10回目らしい。意外と少なかった。
私の蒲郡線に対する思いはこれまで何度も紹介してきたのでここで書くことはしない。

西幡豆駅

あの利用を躊躇する便所、未だ現役(爆)。ここまで来ると古き良き名鉄が残した遺産とすら思えてくる。

西幡豆駅
西幡豆駅

出入り口を見ても張り紙以外は3年前となんら変わりないように見える。
……と思ったらよく見ると壁掛け時計が変わっていた。

西幡豆駅

駅前商店も変わらず現役であった。

ガチャガチャ

ここには現在数を減らしつつある旧型100円ガチャガチャもある。
そうそう、昔のガチャガチャはスライムだとかヌルヌルしたものが矢鱈多かった(爆)。
ホウ砂と洗濯のりと絵の具さえあれば好きな色を大量作れるしそっちのほうが夢があってハズレ商品もないのに何故か私は100円を握りしめ何度もガチャガチャを回した思い出がある。
揃えるのが面倒くさかったのか当時からギャンブルじみたことが好きだったのかどうかはよくわからない(爆)。

ガチャガチャ

ガチャガチャを見てしまったからにはガチャガチャ見聞録の血が騒ぐ(爆)。
節制中にも拘わらず勢いよく投入された100円玉。レバーに願いを込め勢いよく回す!

ガチャッ!コロン!

ガチャガチャ

なんだっそら、耐えられない(爆)。
儚く散るは桜か純真な心か。ハズレなしを回せばよかったのに迷いなくギャンブルに手を染めてしまった。
子供の射幸心を煽るだけ煽って当たる商品は高確率でガラクタ。思えば当たり商品も寿命が短いライトや盗聴器だったりロクなもんが無かった。それでも少年少女は次なる景品を求めガチャを回す。
そんな若い頃からギャンブル依存症になってどうすんだ、親が金を出し渋るのも納得である(爆)。
シーモンキーガチャガチャとかなんでやってたんだろう(困)。

西幡豆

さて、油を売るのもここまで、本日最初の撮影スポットに向かって歩く。
徳林寺の桜は今年も見事に咲き誇っていた。

西幡豆

幡豆の山はそこかしこに桜の木があるので所々緑の山の中から浮かび上がるような桜を楽しむこともできる。

西幡豆

一方こちらは八幡川沿い。地元住民の方曰く手入れのされた桜が素晴らしいそうだが、こちらはまだ残念ながら咲いていなかった。

西幡豆

こんな道を只管歩く。
通過していく車はこんなところを三脚担いで歩く若者がそんなに珍しいのか、ほぼ100%の確率で運転手と目が合う(爆)。
思えば初期の路地裏見聞録はこんなことばかりであったと若き頃を思い出し、本当合っているのかもわからない撮影ポイントに向け只管歩く。
途中、不審者と間違われぬよう近隣住民と積極的に挨拶を交わす。序でに撮影ポイントの場所を聞いておくべきだったか。

地図アプリを開き、マークしておいた場所を再確認。この辺のはずなのだが……

西幡豆

お……?

西幡豆

素晴らしい。
集落の一角にどっしりと構える一基の赤鳥居とそれを囲むように咲き誇る桜。CBCの撮れたてサクラメールに送ったら一発採用されそうなぐらい素晴らしいこの場所こそ紛うことなき八幡社である。
無論、他にカメラマンはおらずこの光景を独り占めである。何と素晴らしいことか。

西幡豆
西幡豆
西幡豆
西幡豆

暫し鑑賞と撮影に時間を費やす。

西幡豆

この鳥居には「隠し田と五郎右衛門」という民話がある。

江戸時代の終わりころ、八幡村の山の奥深くに、小さな田が何枚かあり、そこは「隠し田」といわれ、年貢をまぬがれていました。
凶作が続くある年、見回りにきた役人に、二人の百姓が隠し田から帰ってくるのを見られてしまい、次の日に調べられることになりました。
役人を出迎えた庄屋の五郎右衛門たちは、八幡社の赤い鳥居の所で、調べをやめてもらえるよう必死に頼みましたが、役人は返事もせずに、前へ進もうとしました。その時、五郎右衛門は短刀を取り出すと、自分の腹につきさし、「同化村の人を助けてくだされ」としぼり出すように言い、がっくりと前にふせてしまいました。役人はしばらくして、「調べはこれまでとする。八幡村は例年どおりだ。よいな」と供に告げ去りました。こうして、隠し田は年貢をとられずにすみました。


要はこの鳥居の場所で命と引き換えに村を救った自殺者がおったということである。

西幡豆

表に回ってみよう。

西幡豆

暫くボーっと見ていると雲の隙間から青空が見え隠れし更に映える。
ここで食べるおにぎりはさぞ美味かろうということで家から持参したおにぎりを頬張る。至福のひと時である。

西幡豆
▲家に帰ってから魚眼加工にもチャレンジしたが初めてなのでよくわからない(苦)。

西幡豆

食べ終えた後も暫し撮影に興じ、一頻り撮影して満足したのでカメラと三脚を片づけていると突然横から井上和香にメガネをかけ胸をしぼませた感じの美女カメラマンが現れた。
二次元ステレオタイプな見方をすれば「あんた絶対学生時代図書委員やろ!」としか思えないぐらいテンプレ型の華奢な美女カメラマンは「すみません……すみません……」と言い同じアングルで手に持ったカメラを構えていた。
これはこちらが退散したほうがよさそうだと急いで片づけをしていると美女カメラマンはあまりに不細工な男と桜の木の下で同じ空気を吸うのが余程嫌だったのか(苦)、片づけるスピードよりも早くそそくさと退散してしまった。

西幡豆

「嫌われましたなァ……」
桜は散らねど心は散った(本日二度目)。

その後次の場所に向かうべくその場を離れ丁度鳥居を見つけた写真の辺りでふと鳥居のほうを見てみると、去った筈の美女カメラマンの車が鳥居の場所に戻って来ていたので「独り占めしたかった」等の理由がない限り、間違いなく同じ空気を吸うのが嫌だったのだろう(爆)。

※この場所は蒲郡線の各駅に設置されている「はず夢ウォーク」という緑色のパンフレットにも「▲隠し田と五郎右衛門」と記載されているので迷わず到達することができるだろう。
車は使わず「乗って残そう蒲郡線」の如く電車で訪れてもらいたい。


来た道を戻り国道247号を東へ歩く。
次の撮影スポットは……

西幡豆

初代三脚殉職の地、見影山穴弘法である。
この日は海霧なのかなんなのか、島が若干ぼやけて見えていたので幻想的に見える。

さて、突如三脚が殉職し突然の出来事に打ちひしがれていたベンチを紹介したいところであるが……

西幡豆

この通り地元住民が花見を楽しんでいたので後で撮影することに。この画はこれはこれで良い。

さて、これを後回しにするということはまたもあの苦行を敢行するということである。

西幡豆

御存知、見影山穴弘法登山である。またもあの急斜面を登り頂上を目指す。

西幡豆

なんだっそら、耐えられない(懐)。
相変わらずの急斜面と虫の応酬。それに動物の糞の臭いがそこら中から漂ってくる。
去年の今頃よりは体力が戻りつつあるとはいえ、一度筋肉を全身から削ぎ落した男の身にはあまりにもしんどい。
毎回思う、何故こうなることがわかっていてやるのかと。時に思考力を鈍らせる探求心というのは恐ろしいものである。

西幡豆

やっとの思いで頂上に辿り着い……

そこには練り飴で花見を楽しむ女子小学生グループがいた。
なんてことだ、昨今の状況から考えて近隣住民よりも選択肢を誤ると危ないヤツだ。
その証拠にそれまで大声だったのにこちらの顔を見た途端にヒソヒソ話になったぞ(爆)!

これは良くない。非常に良くない。取り敢えず不審人物ではないことを証明するため先ず挨拶をし、上がった息で「ちょっと横で写真撮らせてもいいかな?」と撮影許可を貰う。
初っ端から若干選択肢を誤った気がしないでもないが(爆)、「どうぞ~」と許可を貰うことはできたので息を整えて三脚を立てる。

西幡豆

吉良温泉方面、梶島と幡豆町である。

西幡豆

山の向こう側にチラっと吉良温泉のホテルが見えている。

西幡豆

東幡豆から西幡豆へ向かう名鉄6000系。望遠が欲しい。

西幡豆

西幡豆から三河鳥羽へ向かう名鉄6000系。望遠が欲しい(再)。

西幡豆

展望スペースで聞こえるのはカメラのシャッター音と女子小学生グループのヒソヒソ話。
恐らく耳触りにならぬよう小学生なりの配慮なのだろうが、はよ出ていけと言わんばかりのヒソヒソ話に我慢の限界を迎えるのは然程時間はかからなかった。

最後に「邪魔してごめんね!」とお礼を言い足早に退散する。もうこれは不審者の類である。

西幡豆

下まで駆け足で下りると例の殉職ベンチが空いていたので、腰をかけてここで漸く休憩を取る。

西幡豆
西幡豆

麓の桜はもう九分咲き~満開である。

さて次は寺部。寺部に行くには西幡豆駅横を通っていくのがいいだろう。
先ずは駅へ戻る。その途中、信号待ちを食らい……

西幡豆

なんだっそら、耐えられない。
私にそのような性的志向はないが一応調べてみる。

15  しばられた雷どん 
小野ヶ谷(おのがや)の龍蔵院(りゅうぞういん)は、大きな松やしいの木のおいしげった山のふもとにありました。
お堂の中に観音さまが祭られており、朝夕には、おしょうさんのお経を読む声がひびきます。
木々の中に、ひときわ目だって幹の太い松があり、お堂の屋根を守るように枝を広げていました。
龍蔵院の近くに、かん太の家がありました。かん太は、ばあさまに連れられて、よく観音さまへ出かけました。広い境内は、子どものかっこうの遊び場だったからです。
ある夏のこと、その日は朝から大変むし暑い日でした。
かん太と弟のせん太は連れだって、境内でせみとりをしていました。
あちらでも、こちらでも、たくさんのせみが体をゆすって鳴いているのに、いざつかまえようとすると、さっとにげてしまいます。もう二人とも夢中でした。
そのうち、にわかに空が暗くなりました。大つぶな雨が一つ、二つ落ちたかと思うと、いなびかりが走り、たちまち天の底がぬけたようなどしゃ降りになりました。
かん太とせん太は急いでお堂の中へかけこみました。その日の夕立は特に激しく、ゴロゴロ、バリバリッ。腹にまでひびいてくるような音でした。
「にいちゃん、おそげえ。」
「おらもおそげえ。へそかくせよ。雷にとられるぞ。」
かん太におどされて、せん太はあわててはだけた着物を直しました。弟にしがみつかれたかん太も、泣きたいのをがまんして、じつと夕立の通り過ぎるのを待ちました。
さて、雲の上では、雷どんがたいこを打ちならして大あばれ。下界のみんながこわがるものだから、ゆかいでたまりません。

「どうだ、おったまげたか。ワッハッハ。」
調子にのって、ピカピカ、ドンドンやっていました。ところが、あんまりいい気になりすぎて、つい雲のすき間から足をふみはずしてしまいました。
バリバリッ、ドッシーン。落ちたところが龍蔵院の大松です。
かん太とせん太はびっくり。雷どんはもっとびっくり。
「しまった。しくじった。」
あわてて空にはい上がろうとしましたが、なぜか身動きができません。気がつくと、いつの間にか、体が松の根元にしばりつけられていました。
「雷こぞうよ。お寺の松に落ちるとは何事ぞ。」
観音さまの声がしました。
「ごめんなさい。ごめんなさい。」
「いいや、ばつじゃ。村人をさんざんこわがらせて…。そのままでいるがよい。」
雷どんは因ってしまい、青ざめてなみだをぽろぽろこぼして許しをこいました。
「こんなところを人間に見られたら、はずかしいよ。観音さんの言うことは何でもきくから、このなわをほどいておくれよう。」
「ならば、この先、二度と小野ケ谷村には落ちないと約そくできるか。」
「わかった。するよ。約そくするよ。」
そのとたん、雷どんをしばっていたなわがプツッと切れました。
富どんは頭をぺこんと下げると、急いで空に上って行きました。
だれも見ていないはずのこの様子を、実は、かん太とせん太が息をころして、お堂のすき聞からのぞいていたのです。二人はこわさも忘れ、雷の泣きべそ顔に、思わず顔を見合わせ、ふき出してしまいました。
「それから、この村には雷さんは落ちんようになったのさ。」
かん太とせん太は、後々まで、得意そうに話しました。

〔 解 説 〕

これは、小野ケ谷にある龍蔵院でのお話です。龍蔵院は、今から千年以上も前に建てられた寺で、御本専の聖観世音菩薩もはぽ同時代のものといわれています。この仏像は、幡豆町では最も古いもので、町の文化財に指定されています。
むかしは、龍蔵院の境内周辺は、松、椎の木、槙などの大木におおわれ、その一かくは静かな森になっていました。
古老の言い伝えによると、境内にあったひとかかえほどの松の老木が、落雷によって二つに裂けたことがあったということです。それ以後、この小野ケ谷に落雷がなかったため、だれ言うともなくこのお話が言い伝えられてきました。


調べてみるとこれが中々面白い。悪い事は出来んなァ。

西幡豆駅

西幡豆駅まで戻ってきた。ちょうど吉良吉田行きが発車したタイミングであった。

西幡豆駅

ということは時期に蒲郡行きが来るということであろう。
暫し待っていると……

西幡豆駅

6000系入線。利用客がいると安心する。

西幡豆駅

見送る。何処か見たことある連結器だなあと思って調べてみたら朝乗ってきたやつだった(爆)。

さて、私も寺部に向かってレッツゴ……

西幡豆駅

マジっすか!?(爆)

次回へ続く!

No.230君の知らない桜
場 所愛知県西尾市
日 時2016/04/02曇/晴
備 考はずの民話
引 用君の知らない物語
君の知らない物語

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