【第23話】愛知県新城市 三河大野駅~百間滝 - 愛知

【第23話】愛知県新城市 三河大野駅~百間滝

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【第23話】山奥の滝見ヨーネ
~失われた楽勝気分~
「愛知にも日本の滝100選の一つがあるそうだぞ」
そう言われたら実際に行ってみるしかない。しかし度重なる予定変更、そして待っていたかのような天候不順。神様も時には酷いことをするもんだ。

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今回の始まりは飯田線・三河大野駅。
古くは鳳来寺と秋葉山を通る参詣路の宿場町として栄えたが、鉄道ができたことでそれは一変。都会に人は流れ、徐々に町は衰退していったのである。
そのような場所に今回電車を使って来訪することになるのだから面白いものだ。
乗ってきた電車は国鉄119系。旧型国電の跡を継ぎ1982年から30年間、つまりこの写真を撮った1年後の2012年まで飯田線で運用された。
その後一部は福井県のえちぜん鉄道に譲渡され大幅な改造を施され、えちぜん鉄道MC7000形として余生を送っている。
なお、105系をベースとして作られているのでどこか105系と似ている。

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今回のチェックポイントの一つ「阿寺の七滝」の看板が立っていた。

当駅より8km
町営バス10分 七滝口下車
~(徒歩にて15分)


……その下。
東海自然歩道利用は5.7km=2時間

今回はこのハードなメニューをこなす。

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その前に駅から近場から歩いて行ける滝を見に行こう。
駅から北へ線路に沿って歩くと踏切が見えてくるが、ここは越えずに川の方向へ歩く。

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すると宇連川に架かるつり橋がお目見え。雰囲気抜群である。

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少し揺れる。それよりもこの踏み板が外れないかが心配でならない。

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天気が悪いからか少し靄がかかっている。
神秘的な風景だが、これから10km以上のアップダウンがあると思うと呑気に見ていられないのが残念である。

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橋は森へ続いており、その先にはよく見るとお目当ての滝が見える。

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桐谷不動滝に辿りついた。規模としてはそれほど大きくはないが赤い鳥居と周りの風景がうまくマッチしていていい。

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桐谷不動滝という名前の由来は「昔この谷に鳳凰が住んでいた桐の大木があったから」だそうだ。

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もっときれいに撮りたかったがこの時はまだ三脚を持っていなかったので、必死にブレを抑えることに固執してしまった。そして結局ブレるのである(爆)。

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▲苔むした石橋はとても風流。

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さぁここからが本番だ。つづら折りの石段を上り151号線へ合流。コンビニで飲食物の調達を済ませ、東陽小学校脇の道をズンズンと歩いていく。

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途中で道を間違える(爆)。林立する針葉樹と赤い幟。そこはとても静かで時折吹く風が辺りをざわつかせるだけだった。
神聖な感じのする場所であったが時間と天気が心配だったこと、そしてなにより野生のイノシシを発見してしまいこれはヤバイと思ったので早々に退散する。
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陸平公民館右の道を進めばついに東海自然歩道歩きの開始だ。入口には大きな看板が立っているのでわかりやすいと思う。

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道中はこのような道が続く。途中沢ガニを見つけて遊んだり世間話をして道中の堕落をなくす。

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▲沢ガニ。唐揚げがうまいらしいが寄生虫には十分留意する必要がある。

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陸平の入口と阿寺の七滝のちょうど中間ぐらいにある滝、猿滝。
人もおらず静寂に包まれていたので、水の落ちる音だけが響き渡っていた。
「猿」からは想像もつかない心地のいい音に時間を忘れ癒された。

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▲当たり前だが水が冷たい。

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引き続き阿寺の七滝を目指す。道が整備され雰囲気を醸し出しているのはいいが、この日は雨で足元が滑る。
季節としては最高であったと思うが天候だけが邪魔をした日だったとこの日は一日中思っていた。
「深みを増す新緑、雨により勢いを増す滝、雨だって場所や時によってはナイスコンディションなんだよ」と師から教えられ考えを改めたのはこれから半年後の事である)

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写真では楽そうに見える道だが、これでも気を抜くと転びそうになる。脚に疲れが出てきただけに尚更注意しないといけない。

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▲大変目に優しい風景。

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看板を見つけた。どうやら中間地点ぐらいまでは歩いたらしい。

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大野4.6km 1:45分と書いてあるが、相当歩くスピードが速くないとこの時間にはならない。全くアテにならない指標である。
ちなみにここまで三河大野駅から迂回と道の間違えを含め3時間は歩いている。恐らくこの0.3km 5分というのも全くアテにならないだろう。

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それにしてもまあよく「ハイキングで森林浴!」と言ったものだが、朝から靄やら霧がかかる山林を彷徨っているせいでどうにも魔力を吸い取られる森にしか見えてこない(爆)。
BGMが流れるとしたらFF9の「魔の森」が適当であろう。



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変化をつけ飽きさせない配慮。こちらとしては後何分歩けばという程度には一旦座る場所が欲しかった。
あっても濡れているため座れないのだが。

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……と思っていたら予想に反して8分でチェックポイントの阿寺の七滝に到着した(爆)。
あ゛~~~~~~っ」と声が出る。周りには誰もいないので開放的になるのだ。

早速滝を見ながら昼食。

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阿寺の七滝は愛知県で唯一日本の滝百選に選ばれた滝である。
7段の滝だから七滝だそうだ。ただ下から見る限り4段までしか確認することができなかった。
この滝にも子宝に恵まれるとか雨乞いの神だとか色々な信仰があり、安倍晴明が若年期に滝で修業したという伝説も残されている。

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滝に沿うように階段も設置されており滝を上から観察することもできる。

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そのまま上へと階段を上っていき、阿寺の七滝に別れを告げる。
七滝に流れていく沢を沿いながら歩いて行くと一面に田んぼが広がる巣山地区へと出る。
途中すやま公民館で休憩がてら自販機で飲み物を飲んでいるとゴルフ帰りのおじさま方がしゃべりかけてきた。
「どこへ行くの」と聞かれたので歩いて百間滝へと答えると「そりゃあ大変だ!頑張るねぇ」と驚いたようだった。
いかにも社長の風格があるおじさまだっただけに、もう少し媚を売っておいてもよかったかもしれない(爆)。

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巣山地区から歩くこと1時間、ようやく百間滝入口まできた。流石に足取りが重い。
できるのならばこの川の流れの勢いを利用して移動したいぐらいだ。

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そしてついに辿り着いた愛知屈指の名瀑「百間滝」。
ズームして撮っているので大きさがうまく伝わらないが、この滝はスケールが大きく「阿寺の七滝よりも滝百選にふさわしい滝」とされている。

今日一日見てきた滝の中でも一番力強い滝なのは間違いなく、冬季でもある程度の水量を見込めそうだ。
もう少し色々なアングルで撮りたかったが、写生をしている老人に配慮し静かに退散する。

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帰りは夏明橋バス停でバス待ち。バスの時刻表を見てみると……なんと1時間待ち。なんだっそら、耐えられない。
列車の1時間待ちは慣れたものだがバスでは辛いものがある。更に一日歩き続けた足、雨や滝飛沫によって濡れて冷えた体……
しかもここにきて雨が強くなる。なんだっそら、耐えられない(再)。

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近くに民家もないし車の通りも全くと言っていいほどないしなぜこんなところにバス停があるのか、そもそも本当にバスは来るのか不安だったが、45分ぐらいして下りのバスが目の前を横切ったのを確認して安心に転じた。

※ちなみに今は百間滝入口にバス停ができたのでこのようなことは起こらないだろう。もうちょい早く作ってほしかったものだ(悲)。

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途中で乗客を乗せることなく直通で本長篠へ到着。いくら市営のミニバスとはいえ経営の心配をしたくなる。 ここから本長篠が始発の電車を30分待つことになる。

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待っていると本長篠駅に17:55発特急伊那路4号豊橋行きが入線してきた。
車内を見てみるとガラガラである。これに乗ってもよかったかもしれない。

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しばらくして119系が入線。始発駅なので席の心配はまったくない。写真を撮る余裕もあった。

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余命1年の119系。30年に渡り飯田線を支えた功労車の車内を目に焼き付ける。

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約1時間で豊川駅に到着。すっかり暗くなってしまった。
隣接する豊川稲荷駅から急行一宮行きに乗り換え帰宅の途につく。長い一日が終わった……。

No.023山奥の滝見ヨーネ
場 所愛知県新城市 三河大野駅~百間滝
日 時2011/06/18曇/雨
備 考キラッと奥三河観光ナビ
引 用天空のエスカフローネ Blu-ray BOX
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