【第1話】愛知県西尾市 佐久島 - 愛知

【第1話】愛知県西尾市 佐久島

【第1話】佐久島海藻物語・前編

【第1話】佐久島海藻物語・前編
夏の日差しが厳しい8月。この日は三河湾に浮かぶ離島、佐久島で海水浴を楽しみ余った時間で佐久島を探索しようという計画を立てていた。
当時まだ「写真を撮る」という行為にそれほど関心がなかった私は自分の目で見た風景を携帯電話のカメラでなんとなく思い出として写真を撮っておこうと思っていたのだが、この判断が後々写真にどっぷりはまってしまうきっかけになろうとは思いもしなかった。


まずは名鉄知立駅から電車に乗り終点の碧南駅へ。
そこからバスに乗り換え「一色大宝橋」で下車、20分程度川沿いを歩き渡船場へ。(今回は碧南からのルートを選択したが、よく使われるルートは西尾駅からバスのルートだと思われる。)

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なんだっそら、耐えられない。
バス停から仮渡船場へ向かう途中、屋根の上に車が乗った家を見つけた。
狭い土地を有効に利用するためにこのようなことになったのかもしれないが、車の色と相まってどこかオブジェのような印象を受けた。

……更に川沿いを歩き、仮渡船場として使われているプレハブのような小屋で片道乗船料800円を支払う。高速船に揺られること約25分で佐久島へ到着。

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島は活気がある……とは言えないがひと夏の賑わいぐらいはあった。
至る所でかき氷を売ったり浮き輪のレンタルをしており、寂れた漁村唯一の書入れ時と言う感じだ。
さて、目的の海水浴をするために着替える。佐久島の更衣室とシャワーは無料。コインロッカーは100円が戻ってこないので注意してほしい。(2008年当時)
大浦海水浴場の海水浴客は然程多くない。
海上タクシーがあるとは言え、そうそう利用するものではないと思うので実質この島のアクセスは一色渡船場からの高速船だ。
アクセスの悪さを考えると名古屋の人間は近場の内海や透明度のある志摩や若狭を選ぶので、この海水浴客の少なさも仕方のないことなのかもしれない。ただ、それが強みとも言える。(内海[うつみ]のように人が多く治安があまり良くない場所はちょっと避けたい人もいるだろう。)
それに加え内海でしかも入り江のような場所のおかげで波が穏やかなことを考えるとファミリー向けであることは間違いない。
ただ、砂浜の至るところに海藻(アオサ)が打ち上げられていたり、写真中央の人工の浮島あたりまで泳ぐと海中が海藻だらけになり底が見えづらく足を取られやすくなったり切り傷を負ってしまうこともあるかもしれないのでそこは注意だ。

余談であるが、海の家のラーメンが非常にまずかった。
普通の醤油ラーメンを頼んだはずなのに、ワカメの臭いとワカメの味しかしないラーメンを出されたのである。
な、なんだこれは?シーフードラーメン……?」と上手く表現できない状態に陥った。ある意味忘れられない味となった。
「どんなにまずい料理も雰囲気と海水浴疲れでうまくなる」というのがあるが、あれはである。

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そんなこんなでラーメンに対する感想を友人と各々語り合いつつ(と言っても意見は「あれはない」で満場一致だったのだが)佐久島探検をしようと歩き出して数分、石積み堤防に鳥の絵を取り付けた棒をぶっ挿したアートを発見。
【カモメの駐車場】という名前が付いているそうだが、どのあたりが車なのかはよくわからない。よくわからないが偉い人がそう名付けたのならそうなのだろう。
とにかく、これがアート作品だと知ると堤防の先端まで歩こうという気はなくなった。うっかり壊してしまったら大変だ。

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かもめの駐車場のすぐ隣にある橋。
この特徴的なL字の橋、これも作品なのかと思いきやこれはただの橋らしい。愛称もないようである。

この橋はK's フィールドという木製屋外施設の設計・施工業者が作った橋らしい。それによると、

干潮の時に脚立を立てて側板を貼り、満潮になると撤収して上部の床貼り、手摺取り付け・・の繰り返しでした。
冬の海は毎日、冷たい風が吹きつけて、寒さとの戦いでした。
自然の中の現場では本当にいろんな事がありますが、困難を乗り越えて完成した時の喜びも大きいです。


とのこと。まさに縁の下の力持ちである。
こういった人たちがいてくれるおかげで私たちが快適に生活できているということを決して忘れてはいけない。

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一行は海に別れを告げ里山へと入る。
森の入口の雰囲気がすごくいい。トトロの森さながらである。森が大きな口を開け、その中には何が待ち受けているのか。
体は海水浴で疲れていたが、心は否が応でも冒険心が沸き立ってくる。

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森の中は自然のオーケストラと化していた。セミや鳥の鳴き声、葉音……静寂は全くない。
木漏れ日が気持ちよい……わけでもなく熱風で汗はダラダラ。
それを目当てに虫が寄るわ寄るわ、セミが突進してくるわ、クモの巣が体中に絡まるわ……虫嫌いな私としてはある意味地獄だった。
風景としては最高なだけに今度ここに来るときは冬にしようと思った。

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息も絶え絶えに森を抜けると、そこはまた海だった。
「ウォーッ!」
思わず声が出た。
視界一面に青い空と青い海が姿を現した。
感動というよりも達成感だろうか、久しぶりにそんな感覚を味わった。

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波は穏やかで極浅、海底が石なために透明度は高い。三河湾ではあまり見られない透明度のため「ここで泳いだほうがよかったんちゃう?」と冗談も出るほどだ。
海の向こうにうっすらと見えるのは吉良温泉がある宮崎海岸。昔あの海岸の一角でクラゲを投げ合って遊ぶというデンジャラスな遊びをしていた(爆)。この話は第51話でしようと思う。

なんやかんやと昔話をしていたら船の時間が近づいてきたので東渡船場に戻ることにする。
アクセスはよくないが、一日のんびりするなら佐久島、いいところだ。

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余談ではあるが、帰りに碧南駅で痴漢撲滅を訴えるチラシに遭遇した。
この平成初期の同人作家を彷彿とさせる作画、なんとも言えぬ2008。

No.001佐久島海藻物語・前編
場 所愛知県西尾市 佐久島
日 時2008/08/11
備 考佐久島
オリジナルTシャツがあるらしい。
引 用うみものがたり~あなたがいてくれたコト~第1巻 [DVD]
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